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見たもの読んだもの2023

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2023年の読書感想と映画感想など
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#読書感想

【読了015】『百年文庫9 夜』

○夜の樹  公共の場って「自分の人生とは全く関わりのなさそうな人」との交点ですよね。それ…

【読了014】笹沢左保『木枯し紋次郎(二)』

 結構前に1巻を読んで以来久々の紋次郎。パターンっちゃパターンだよな~~っていうのが既に…

【読了012】遠藤周作『第二怪奇小説集』

「第二」と銘打ってはいるものの前作とは幾分趣が違っているような。正直に言うとイマイチな話…

【読了011・013】ルース・レンデル『殺意を呼ぶ館(上・下)』

※ややネタバレを含む感想です  ルース・レンデルは『ロウフィールド館の殺人』を読んだ瞬間…

【読了010】遠藤周作『怪奇小説集』

 こういう「ほどよい怪奇短編」は息抜きにちょうどいいですね。遠藤周作ってキリスト教関係の…

【読了009】陳舜臣『三色の家』

 昭和8年という舞台設定がなかなか面白かった。殺人事件そのものより、舞台が神戸の商館+主…

【読了008】『百年文庫7 闇』

○進歩の前哨基地(コンラッド)  奴隷の死は軽く、白人の死は重い。このものすごいタイミングの悪さは「天の配剤」ってやつかしら。ただ、大前提としての権力構造はともかくとして、この一連の事件に関しては諸悪の根源はマコラなのでは……? とちょっと思ったんだけど。  罪悪感のない者は裁かれない(少なくとも本人の精神に起因した罰は受けない)、ってことかなあ?  どんどん膨れ上がってくる恐怖や不安、追い詰められていく感じは三本の中で一番好き。  コンラッドは『闇の奥』を昔読みましたが、

【読了007】藤田紘一郎『笑うカイチュウ』

 怖いもの見たさで「いひ~~~」となりつつ読了。一番面白かったのは「猿も花粉症になるんだ…

【読了006】ミネット・ウォルターズ『悪魔の羽根』

 なんだろう、別につまんないわけじゃなかったんですけど、話の焦点がバラけててとっ散らかっ…

【読了005】岡本綺堂『人形の影』

 もう最初から最後まで愚かな人間の愚かな所業言動を見せつけられイライラしてるしかない小説…

【読了004】ミネット・ウォルターズ『養鶏場の殺人/火口箱』

 ミネット・ウォルターズの作品ってどれも分厚くてなかなか気軽に手に取れないんですが、こち…