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働き方改革、性善説 or 性悪説?

ここ数年のトレンドは「働き方改革」、働き方改革関連法案が2019年4月に施行され、2020年にはその適用範囲が拡大。2020年の東京オリンピック1年前となる2019年7月にはテレワーク・デイズが開催されたりと昨年は特に盛り上がったと思います。

私が働く会社でも「改革」とまではいきませんが、従業員の働く環境を良くしていこうということで2019年いくつか新しい取り組みが始まりました。振り返れば、従業員300名程度の会社にしては相対的には進んでいる方なのか?分かりませんがまとめてみます。

取り組みその1 在宅勤務制度の導入

在宅勤務制度の導入をスタートしました。上司の許可を得ることができれば比較的自由に利用することができます(但し事前申請必須)。

しかし実情としては産休に入る直前の女性社員が利用している傾向が多かったです。というのも、営業系の社員は取引先との商談があるため、そもそも外出します。またオフィスにいる社員も、メンバーとの密にコミュニケーションを取る必要があったり、隣にいる上司にすぐ決済を求めたいなどの理由で、在宅勤務を積極的には利用していませんでした。

ゆえにこの制度は必要な人が、必要な時に利用する制度になりつつありますが、これはこれで良いのかなと感じています(妊婦さんが満員電車乗って出勤するリスクもありますし)

在宅勤務制度の導入前からビジネスチャットの導入も行っていました。今、社内でのやり取りはほぼチャットで行っています。在宅勤務を行っていてもチャットでほぼリアルタイムにコミュニケーションは可能、MTGが必要な場合はビデオチャット行っています。また業務用PCを持ち帰っての在宅勤務も許可していますが、自宅のPCからも利用できるDaaS(Desktop as a Service)も希望者には提供しています。

ちなみに導入しているビジネスチャットはChatwork、DaaSはAmazon WorkSpacesです。

この制度を導入するまで、総務部門はもちろんシステム部門も大変苦労したようです。運用ルールもあまり厳しくしすぎると使われなくなってしまう、とはいえ自由度が高すぎると逆に生産性が落ちてしまう、セキュリティ面の問題もありました。2018年から検討されていた制度がようやく2019年中盤に制度として確立されました。

取り組みその2 コワーキングスペースの導入

営業系の社員は1日複数の取引先に訪問することがほとんどです。スキマ時間はカフェに入って仕事をする、一度会社に戻ってきて時間になったらまた外出する・・必ずしもセキュリティ・効率という観点で良い環境ではありませんでした。

そこでコワーキングスペースを導入しました。都内はもちろん、地方の主要都市でも数はまとまってあるので、社員からも好評です。

性善説?性悪説?

2019年の制度導入はこんなものでしたが、着実に「働き方を変えよう」という取り組みが進んでおり、2020年はより加速するのでは?と勝手に考えています。ただしハードの面を充実させても、そこで働く社員の意識が低いと制度の悪用にもつながります。例えばコワーキングスペースにいると言いながら実はサボっていたなど・・ただある会社のシステム担当者の方が言っていましたが「サボる奴はどんな制度の下、会社の中にいてもサボるから、そのような人のために多くの従業員を犠牲にする方が悪だ」と。この性善説と性悪説のちょうど中間のような考え方にしっくりきました。既存の枠組みにとらわれない働き方の変化は追求し続けるべきと思います。

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