【りくぜんたかた活況会#5】今、必要なのは正確で詳細なデータ
6月に行われた陸前高田市議会一般質問で「観光入込客数は震災後、年々増加傾向にあるが、観光客が一人当たりどの程度お金を使っているのか。またはその状況をどのように評価しているのか」という質問がありました。
令和5年度観光入込客数は前年比で13%増の135万人に上り、震災前と同水準に達したそうです。市で消費額の調査はしていないみたいですが、県の観光消費額調査結果は一人当たり1万9442円でこの消費額年々増加傾向にあり、本市も同様に増加していると考えているとの事でした。
東海新報さんの記事をみると、沼田屋が再開した平成26年が40万人代で令和5年が135万人(記事の120万人は11月末までの数字)観光客は3倍以上になっています。データだけみると「陸前高田すごい!このまま頑張ろう!」という感じなのですが、なぜか実感がわかない。
震災後数年は、どこの宿泊施設も満室で、復興事業関連だけでなく「被災地をサポートしよう」という方々が三陸を訪れ、たくさん買い物や食事をしていたイメージで市内経済は今より盛り上がっていたと思っていました。
ということは、宿泊客が減り日帰りのお客様がかなり増えたんですね。三陸道路が開通し移動しやすくなったことで、ストロー現象がおきているのかな。日帰りで1万9442円消費するのは難しそうなので、私は陸前高田の消費額は、県の消費額よりかなり低いと考えています。
観光入込客数は宿泊した方の人数が入っているのですが、中には観光目的ではないお客様もいらっしゃいます。これから戦略策定を考えるため、実情の把握は不可欠なので、独自でデータをとりたいと思います。正確なデータがないと戦略がたてられないですからね。
不正確なデータを元にした戦略だと、やらなくてもいい事をやっていたり、反対に必要な事をやれていなかったりと遠回りしちゃいます。お金も時間も人手も少ない私たちが費用対効果を出すには、なるべく無駄を省かなくてはいけません。
まずは正確で詳細なデータの収集から取り組みます。