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【陸前高田防災を考える会#2】震災時に大切なスキル

陸前高田は東日本大震災後、防災に関する教育が盛んに行われています。多分、三陸の方は他の地域の方よりも防災知識があると感じています。

ただ、防災知識が多い人が助かるという訳ではないです。震災時に大切なのは【素早い状況判断、選択、行動】が大切だと考えています。震災は想定外のトラブルが次々と起こります。じっくりと考えている時間がないんですよね。行動が遅れると命の危険も高くなる。だから、普段から選択や行動を早める意識をしています。洋服やランチを決めるのに、いつも10分以上かかる人が、震災の時に避難ルートを5秒で決めるのは難しいのではないかなと思っています。

あとは普段から【選択を人任せにしない】事です。震災時、近くに状況判断、選択、行動が早い人がいれば「体育館に逃げろ!!」とか「そっちは危険だ!!」と指示を出してくれますが、一人の場合はすべて自分で選択しなくてはいけません。そして選択は1度だけではなく次々とやってきます。選択を素早く出来ない人が、知識を多く持っていると選択肢が増え、ますます考える時間が増えて、逆に命が危険になってしまいます。

『陸前高田防災を考える会』の企画は出来るだけ、自分で考えるスキルが身に付くような内容にしています。始めの頃は、キチンと計画を立ててイベントをしていましたが、震災時は計画通りにはいかないものです。

防災に必要なのは緻密な計画を立て実行する事ではなく、イレギュラーに素早く対応すること。このままでは防災スキルが向上しないと思い、計画はラフな状態のまま、皆で意見を出しながら企画を完成させていく方法にしました。

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