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支援するとは、支援されること!

今は、世界中どこも本当に大変な状況です。我々は、まだほぼ通常通りに運営できていますから、4月○○○の事業収入は、昨年とほぼ同額です。この期間自宅勤務をお願いし、保育園や学校の休業に伴い、残念ながら就業不可能な方もいらっしゃいました。しかし△△ではもれなく全員に、先日決められた通りの給料が振り込まれましたね。ありがたいことだと思います。


世の中をよく見渡してみると、居酒屋や百貨店など所謂お店は、休業したり時短営業したりしています。恐らくウーバーイーツが頑張っても弁当を販売しても、前年並みの売り上げを確保するのは難しいでしょう。コロナが終息したら、本格的に失業者や自殺者が増えてしまうかもしれません。


うちも恵まれていると言っても、様々な協力をお願いし、これまでにない制約の中で運営してきました。利用者や家族には外泊や通所の自粛をお願いしました。短期入所も、基本お断りをしていました。職員の皆さんにも、自宅勤務や公共交通機関以外での通勤をお願いしました。もちろん、利用者や職員が多く働く○○○では、通勤以外でのコロナ感染のリスクは、やはり在宅で仕事をするよりも、リスクはあります。そうしたリスクがある中で、出勤し勤務することは、大変なことです。


そんな中、たくさんの方々や組織から、支援していただけることもありました。市から4月の上旬には、マスクの寄贈がありました。アベノマスクは、個人に届けられるずいぶん前に届けられました。理事やご家族からも、お手製のマスクを頂きました。その他、消毒液や手洗いせっけんなども、市場に回す前に優先販売してくれたところもあります。ご家族からは、お菓子やたまご、激励のお手紙やメールなども頂きました。コロナを機会に、改めて様々な方々からの支援を受けて、運営できているんだと感じることができました。


さて、基本的に○○○に課せられた使命は、知的障害がある方に生活や活動・就労の場を提供し、その方々の発達や成長を支援することです。それが我々の仕事=知的障害者の方々への支援、支援=利用者の成長・発達でもある訳です。少し脱線しましたが、我々は基本支援する側の立場で物事を考えます。私がこの仕事を始めたころは、支援員ではなく指導員でした。ご家族からは、先生と呼ばれることもありました。指導ですから、先生と生徒の関係のようで、上下や優劣があったように思います。いまだにその頃の流れが残っているのか、支援者が上と言う感覚が見えてしまったり、自分でもどこかにそういったものが残っていたりするかもしれません。


しかし、支援をしていると、利用者から優しい言葉を掛けられたり、助けてもらえたりする経験がこの仕事していると、必ずあるはずです。そうしたことで、落ち込んでたり悩んでいたりしたことが解消されることもあります。これも経験したことがあるはずですね。ご家族も、○○○があるお陰で随分助かっていると思います。相談事などにもお答えすることもある訳ですから、ご家族の支援も我々はしています。今回励ましのお手紙やメールをくださったり、お菓子やたまごを頂いたりと随分と励まされました。我々の仕事は、利用者やご家族を支援することですが、同時に利用者やご家族からも支援を受けているんです。上下とか優劣ではなく、相互に支援するってことですね。


支援も組織で人を育てる時も子育ても、すべて同じで相互に支援できる関係が素敵だと思います。そんな○○○で有りたいし、誰もが相互に支援し合える社会であって欲しいものです。

2020.5 しせつちょうだよりより

だれかの気づき・きっかけになりますように!

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