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【外国語学習⑬】グローバルコミュニケーション第4回:相手の心に届くコミュニケーションとは?

こんにちは!
名古屋大学附属図書館サポートデスクの院生スタッフ(中国語スタッフ)です。

今回はグローバルコミュニケーション連載の第4回(最終回)です。
これまでの回では、Can you speak English?の微妙なニュアンスや、I’m sorryの使い分けなどをテーマにした記事を紹介してきました。

今回は、全てのコミュニケーションで大切なことをお伝えしたいと思います。

より良いコミュニケーションを行うには

会話での言葉のコミュニケーションはもちろんですが、ジェスチャーや表情など、これらは全てコミュニケーションの手段です。
これらの手段を使う目的は、「自分の考えを発信する」ことに加えて、「自分の考えが相手の心に届く」ことでもあります。

例えば、外国の人に向かって英語を話す場合、頭の中で知っている単語や文法を一所懸命探し、自分の考えを一気に相手に伝えてしまうという経験はありませんか。

このような状況が起きてしまうのは、なぜでしょうか?
それは、「自分の考えが相手の心に届く」ことを十分に考えていないからです。
同じ文化と習慣によって育てられた母国同士でのコミュニケーションでは、言葉の選び方などでも、一定の共通認識がありますが、外国出身の人たちにとってはそうではありません。
そのため、外国語を喋るとき、自分の母語の考え方をそのまま使わず、相手の文化・習慣・考え方を考量した上で適切な言葉を選ぶことが重要です(Can you speak English?の微妙なニュアンスや、I’m sorryの使い分けなど)。

ジェスチャーや表情を活用してみよう!


そして、場合によっては、ジェスチャーや表情を併用することも効果的です。
例えば、外国でお店に入った際に、「May I help you?」と聞かれた場合、どうでしょうか。日本では、「大丈夫です」などの曖昧な返答でも意味が通じますが、外国の方にはこのようなコミュニケーションは通じません。
対応をお願いする場合は、笑顔で「yes, please」などとはっきりと意思表示をしつつ、具体的な説明の際にジェスチャー(これくらいの大きさなど)も交えてみましょう。
一方で必要が無い場合は「No thanks, I'm just looking. Next time, please」などと冒頭で分かりやすく返答しつつ、次回はお願いしたいという相手への気遣いも伝えておくと、スムーズなやりとりになるかもしれません。

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また、日本でよく使われている手招きのジェスチャー(手の甲を下にしたもの)ですが、英語圏では「あっちへ行って」という意味にとられる場合もあります。その場合、手の甲を上にして指を曲げるジェスチャーが一般的な「Come on」の意味になります。
日本語で習慣的に使っているフレーズやジェスチャーをそのまま英語で使うのではなく、相手の立場に立ったグローバルコミュニケーションをぜひ大切にしてみてくださいね。

私たちも学習支援スタッフとして、皆さんと同様にまだ勉強中ですが、グローバルコミュニケーションにおける言葉の表現の壁を、皆さんと一緒に壊したいと思います。

これから一緒に頑張りましょう!

#グローバルコミュニケーション #英語 #英語学習

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