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【卒論アドバイス①】卒論って?レポートと違うの?

こんにちは!名古屋大学附属図書館サポートデスクの院生スタッフです。

大学4年生のみなさんは、就活も落ち着きだし、もうすぐ「卒論(ソツロン)」を書く時期になるかと思います。

しかし、「そもそも「卒論」ってどんなもの?」「レポートと何が違うの?」「実際どのくらい大変?」といった疑問を持っている人も多いでしょう。

今回はそんな疑問にさくっと答えていきたいと思います。


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1. 卒論とレポートの違い

卒論とレポートには大きく2つの違いがあります。

・研究かどうか

卒論は「論文」であり、研究成果が求められます。そのため、卒論を書くためには、実際に研究して、成果を出す必要があります。

一方で、レポートは「報告」であり、何を学んだのかを報告するものです。そのため、研究成果は要らないです。

・分量の違い

次に、分量の違いです。これは「研究かどうか」にも関わります。研究成果を発表する「論文」は、目的や方法、結果、考察など、書くことが多く、数十ページにもわたることが普通です。

一方で,「レポート」は、あくまで報告するためのものであり、数ページに収まるものがほとんどでしょう。


【筆者の場合】教育学系の卒業論文で27ページ程度でした💦 ただ、書くべき項目が多いため、書き進めると自然にそれくらいのページ数になるので、安心してください!

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2. 卒論に求められるもの

卒論は「論文」であり、研究成果を発表するためにあります。そして,研究成果とは、新たな発見であり、独創的な研究であることが求められます。したがって、次の2つが卒論には必要です。

新規性

研究とは新しいものを発見することであって、すでに知られていることを書いても意味がありません。そのため、研究がその分野でいかに「新規性」を持っているかは重要なポイントになります。

※ただし分野によっては、ただ新しい発見をするだけではなく、すでに議論されていても全くアプローチが異なり、それによって洗練された議論を提示している場合でも評価されることはあります。

独創性

新しいものを発見すると同時に、その発見や研究方法が独創的かどうかも重要なポイントになります。言い換えると、あなたの「オリジナリティ」が求められます。


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3. 実際どのくらい大変?

【筆者の場合】…正直、大変です。というのも、実際の流れとしては、
テーマを決めて、問いを立てて、先行研究探して、課題をみつけて、調査方法勉強して、調査して、分析して、結果を出して、書いて、書いて、消して、書いて、、、、
という感じです。そのため、それぞれの作業を着々と終わらせないと、どんどん先が詰まってしまいます。
テーマ決めと課題の設定が大学4年生の7月頃に終わりました。それまでは、先行研究を読んだり、指導教員と相談したり、とにかく考えあぐねていました。調査は新聞記事を対象にしていたので、8月と9月で集めて、10月はほとんど分析と結果をまとめていました。院試も被っていたので、その2つとバイトで精一杯だったのを覚えています。
実際にこんな思いをしながらも、とにかく指導教員とのやりとりを欠かさずしていました。1章分書けたら送る、結果が見えたら文章化して送る、疑問があったら聞く、といった具合に。ただ、あとから思えば、タイムマネジメントが下手だったなあと反省するばかりです。

そこで、目安として1ヶ月ごとの目標を立ててみましょう。

「ここまで書く」「これをやる」といったように、何かしらの目標があると、その進捗もわかりやすく、それほど大変には感じないかもしれません。


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卒論とは、レポートと違い、これまで思いもつかなかった方法で、新しい世界を見つけ出す作業です。

普段、「なぜ?」「どうして?」と思っていることでも、まだ見つかっていなければ研究になります。

まずは、世の中に対してそうした疑問を持ってみることから、卒論を初めてみませんか?


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#卒業論文 #卒論

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