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【アカデミックスキルズ⑫】発表・プレゼンに使用する「資料」の作成方法


 こんにちは!名古屋大学附属図書館サポートデスクの院生スタッフです。

 プレゼン・発表には「資料」が必要になることが多いです。しかし、何もない状態から「資料」を作り上げることは意外と難しいものです。特に新入生の方などは、授業でプレゼンをすることになったとき、資料作成で行き詰ってしまう方もいると思います。

今回の記事では「資料」の作成方法についてご紹介したいと思います。


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全体図(構想)を作る


資料作成の際、新入生にありがちな失敗例としては以下の3点が挙げられます。

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これら防ぐためには、「構想」をしっかりと立てることが重要です。


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「構想」の基本的な作成手順


「構想」の基本的な作成手順は、以下のようになります。

1. プレゼンの目的を明確にする
 課題(スタート)に対して、何を伝えたいのか(ゴール)を具体的に設定しましょう。プレゼンの目的(ゴール)設定が資料作成の第一歩ですので、設定は怠らないようにしましょう。

2. 全体の流れを決める
 ゴールに対して必要となる“情報のまとまり”を列挙して、伝える順番を決めましょう。
例)背景→研究目的→手法→結果→考察→まとめ

3. 必要な要素を特定する
 様々な情報があると思いますが、ゴールを伝えるためには何を知っているべきか、しっかりと取捨選択することが大切です。そして、“情報のまとまり“の中でも、話の流れがより自然となる順番を決めましょう。なお、文章だけでは伝わりにくい、伝えづらいと感じたら、図や表を挿入することも効果的です。


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情報を並べる

 プレゼン資料が情報の羅列になりがちな理由の一つに、階層的でないことが挙げられます。情報量が多い場合は、情報を整理して並べることで、伝えたいことが格段に伝わりやすくなります。


 情報の性質に注意して、なるべく性質が近い位置関係になるようにしましょう。そのためには以下の二点に注意しましょう。

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 特に、入れ子になってカテゴリが重複しているような場合は、階層を超えて情報が混在しないように注意しましょう。

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×羅列的な回答で挙げた回答は、情報が乱雑に羅列されており、内容が非常分かりづらいです。一方で〇階層・順序的で挙げた回答は、情報の階層や伝える順序が整理されており、論理的な構造となっています。

 伝わりやすいプレゼンにするためにも、発表資料における情報の並べ方には注意を払いましょう。


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”見やすさ” に配慮する

 例えば、学会発表には老若男女問わず多くの方が参加します。そのため、発表資料は、誰が見ても見やすいものである必要があります。授業で発表する際も同じで、見やすい資料を心がけて作成してください。


 “スライドの見やすさ” はレイアウトやインデント(字下げ)、字揃えなど様々な要素がありますが、ここでは代表的な例としてフォントのサイズと種類について紹介します。

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文字の大きさ(フォントサイズ)
 フォントサイズは、小さいと読みづらくなります。重要な内容をスライドに表記しても、小さい文字で書かれていては、聴き手が見逃してしまう恐れがあります。そのため、発表資料のフォントサイズはなるべく大きいサイズを採用しましょう(24pt以上をおススメします)。

フォントの種類
 フォントの種類は、スライド全体で一種類に統一するようにしましょう。
 日本語フォントには、長文を読むのに向いた「明朝体」と、パッと見た瞬間認識しやすい「ゴシック体」があります。明朝体は原稿配布型や箇条書きレジュメに向いており、ゴシック体はスライドに向いています。
 また同様に、欧文フォントには「セリフ体」と「サンセリフ体」があるので、日本語フォントと欧文フォントを組み合わせる場合は、それぞれ同じ役割をもつフォントを組み合わせましょう。


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