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【詩】マーブルを歩く

いつもの道をいつものように歩く
私の心は日付が変わるごとに変わって
昨日と違うように町並みを眺める


心は這って 飛んで
風は強く 弱く吹いて
同じ建物を行ったり帰るだけなのに
まるで旅をしているみたいよ

今日の電気屋前の地面はピンクで
昨日はブルーが地肌を伝った
グレイな疑問を抱えて私は明日の手前に立つ

ねぇ、どこかに花火は埋まっているの?


心は新境地を求めて彷徨う
まるで本能の代弁者のように
でも体が気持ちを聴いてくれない

すっかり臆病者になった私は
本当に旅をしたら狂ってしまうのかな?

雨の日に地雷を恐れて
足早に去ってしまうこともある
そんな私は弱いのでしょうか?


世界は私を自由にしてくれて
同じ分だけ無口でもいた
それを悲しむか 挑発するべきか
最終解はまだ出せていません


だから私は心を広げて
地面を足で踏みしめ 地頭を閃かせ
次の一歩を踏み出すわけで

次の右足は何色で 左足はどうなのか
甘いのか暗いのか熱いのか
明日もきっとマーブルを歩いていて

明後日も明々後日も歩いていて
果てには何があるだろうか?


怖くて不安で期待して
私はこのまま未来を迎える

隣の誰かと それを喋れたらいいな
そう思いながら目を閉じて
未公開の夢へ飛び込むのだ



2022/08/09
トップ画像は、以前に撮って掲載できなかった、梅雨明けくらいの空の写真です。その後、梅雨は戻ってきたんですけれどね……。
雲がマーブルチョコレートに見えなくもないので、使ってみました!(笑)

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