コンプレックス・カラー
皆様の好きな色は何ですか?
私はいつも、即答で緑色と答えます(笑)。
では、嫌いな色は?
私には答えられません。
どんなに冴えなくても、汚いとされていても、単体では、ただ一つの色だと感じるからです。不愉快に感じる「色の組み合わせ」や、特定の物に着色されていると嫌な色はあるかもしれません。でも嫌いな色は、ありません。
ただし、苦手な色ならあります。
嫌いなのではなく、苦手です。
食事に例えるならば、食わず嫌いというほど拒絶はしないし、別に食べられるけれど、自分からは選ばない食材やら料理、という感じでしょうか。
トップ画像から、皆様、お察しされているでしょうか。何を隠そう、それは黄色のことです(笑)。
もしも色違いのグッズを幾つか並べられ「好きなのを1つあげるよ」と言われた場合、黄色い物は、最後までさりげなーく避けます(笑)。
最後に選ぶ立場で、残ったのが黄色いグッズなら、ありがたく頂戴するんですけどね。まぁ、こっそり後で、今回は先手必勝のパターンだったな、くらいは思うかも。大事にするけれども!
苦手な色にあえて思いを馳せてみる
私が黄色を苦手だと思うのには、いろいろな理由があります。……色だけに(ドヤァ)。
色っぽさがない(色味が薄い)
明るいイメージに嫉妬(陰キャラ思考)
見ているとソワソワする(気が散る?)
……別に、誰か人の悪口を言っているのではないですよ? これはあくまで黄色に対する私のイメージでございます。
子供の頃にクレヨンなどを並べて絵を描きながら、漠然とした色への感想が、少しずつ肉付けされて、色づいたもの。
でも、そうですね。
私は内向的な性格だし、眩く発散される光のような黄色に、嫉妬しないと言い切れば、嘘になるのかも。
視界に入れたくないわけではない。
でも、自分から積極的に取り入れはしない。
一定の距離感をとり、少しだけ気にしている。
ああ、私にとって黄色は、コンプレックスみたいな存在なのだなと。つい最近、気づいたのです。
切っても切れないイエロー
コンプレックスって、顔を背けようとするほど意識してしまうものですが、私にとってもそうで。
ていうか、相手は「色」だから、物理的に排除することができない。そもそも私の好きな緑色にも、黄色は関わっているという由々しき事実が……。
黄色の絵の具に、青色のを混ぜると緑色になるし。
緑色の光に、赤色の光を交差させると黄色くなるし。
だいたい、黄緑色は、どうなっちゃうの!?
色覚の原理を勉強するほどに、私と緑色と黄色が、まるで三角関係のラブコメのようにこじれる感が否めない(笑)。
私「ごっめーん! 待った?」
緑「遅いってー。何してんだよ」
黄「よっ。オレもいるぜ?」
私「あ……あんた……っ!」
お邪魔虫イエロー(ぼそっ。笑)。
イエロー系の中でも、マリーゴールドのような赤みが入ったものや、琥珀のような落ち着いたトーンなら、逆に好きだったりするんだけれどな。ただのお邪魔虫じゃなくて、ツンデレ属性とかギャップ萌え属性なら、……攻略してもいいんだよ、黄色君?(斜め上からの目線)
皆様に、苦手な色はありますか?
なんだか哲学のような、擬人化小説みたいなビミョーな着地をしてしまいました。でも私は楽しかったです(笑)。
嫌いにも苦手にも、何かしらそうなる理由ってあるんだよなぁ。くっそー憎たらしいなと歯ぎしりしながら、抱え込むのが負の感情の負の感情たるゆえん。それが許容できないなら、無関心の境地に至るしかない。
うーん、哲学。
苦手な料理だろうが、咀嚼すれば味が出る。私は黄色の存在を切り離せずに、せめて嚙み砕いてやる所存で生きています。
あ、卵がいっぱいあるんだった。明日は卵焼きみたいなの、電子レンジで作っておかずにしようっと。
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