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2024年・物語詩集

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2024年2月から週1回のペースで始めた「物語詩」の記事を入れています。ここでの物語詩の定義は、詩の中で起承転結が入っているものとします。
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記事一覧

Wショック!! +ささやかな報告

 週明け早々、波乱の予感でございます。  あ~れ~(笑)。 ショック①:梅がピンチ!? 実…

【物語詩】ギターが鳴いている

 駅前の路上の 端の方にある植え込みの陰  黒くて古びたギターケースが隠れん坊  まるで何…

【物語詩】コトバの花

 その広い「大地」には今日も種が撒かれる  耕す人なんていないのに  雨のように「天空」か…

【物語詩】玄マインド

 最近の運勢は低迷気味  朝の星座占いがなんと3日連続で最下位!  チャンネル固定しないあ…

【物語詩】子どもになった夢を見た日

 背中に羽が生えたように体が軽い  でも見える世界は急に低い  驚きでジタバタする手足は短…

【物語詩】植物学者の女

 いくつもの植物園を縦横無尽して  数多の植物図鑑を暗記して  頭も心も緑で染まるくらいに…

【物語詩】私の心臓

 いっつもズルをして悪びれない  あの人の心臓には毛が生えているらしい  じゃあ剛毛な頭の私にも生えてるかな?  どうせだったらフサフサで寝心地の良い  麗かな芝生が生えたらいいのにな  大きなリボンが付いていたっていいよね  なぁんちゃって もしそうなったら  病気や事故で手術が必要になったとき  先生が困っちゃう ツルツルでいいや  窓越しの青空を見ながら でも私は考える  どうしたらステキな心臓になるだろう?  キレイな空気を吸い続けたらいいのかな?  キレイな

【物語詩】おじいさんの居ない部屋

 おじいさんに会っていないのに  おじいさんを知ることはできない  おじいさんと会話したこ…

【物語詩】アリスの行方

 見渡す限りのモスグリーン  あっ 頭上にはスカイブルー  足元にはコーヒーブラウンが埋ま…

【物語詩】黒髪で青い瞳の男の子

 あれは誰だろうと首を傾げる  黒髪で青い瞳の男の子  いつも いつの間にかこちらを見てい…

【物語詩】いつか見た夢

 これは とてもくたびれた三日月の夜  じわじわと指先から泥に浸かるように  迷い込んだ …

【物語詩】桜前線を駆け巡れ

 暁にそっと起こされた白ウサギ  月からの伝言だよ 「桜前線を駆け巡りなさい」  何それ?…

【物語詩】名前を忘れタネ☆

 なんだかフワフワに沈められて  なんだかモリモリと温められて  ムズムズするなぁと思って…

【物語詩】あなたの物語を占います

 喫茶店の一角を借りた 私のための空間  まるで暖簾をくぐるように客が会釈をする  ようこそお越しくださいましたと 微笑む  学校帰りのお客さんは不安げに座り込んだ  テスト中よりも緊張しているみたい  恋のお悩み? とカマを掛けたら大的中  次はテストのヤマを相談されるかもね  私はよく当たると評判の占い師  あとね 本名も生年月日も訊かないし  指紋どころか手相も視ないから  セキュリティーばっちりで有名なの  私の占いに必要なのは本人の悩み  それと きっかけにな