力や美しさへの憧れ
(※YOUTUBEでオススメに上がってきたマコなり社長の動画にて、私が本を読んで学んできた部分と重なる事を言っていたので綴ります)
「芸術は爆発だ」のセリフで有名な岡本太郎さんは、まだ有名でなかった時、自分の作品を下手くそだと全く評価されず笑われてたことがあるそうです。その時に返したセリフ?なのかは定かではありませんが私の琴線に触れたのが以下の言葉です。
「俺は他人に評価される為に作品を作っている訳じゃない。作品を命がけで作っているこの生き様こそ美しいんだ。自分が本気でやって野垂れ死ぬなら本望だ。」(岡本太郎著書「自分の中に毒をもて」より)
先日学んだニーチェの哲学において「人間は純粋に力を求める」という生まれながらの欲求があります。
ニーチェはその欲求にしたがって、自分が思う美しさや力強さを芸術に昇華させることこそ生を謳歌する方法だと説いてます。
岡本太郎さんがニーチェの哲学を知っていたかどうかは定かではありませんが、全く同じ事を岡本太郎さんも言ってることになります。
「誰」に評価される事を目的とするのではなくて、あくまで「自分の中にある憧れ」を昇華させようと努力する。
岡本太郎さんは芸術家、アーティストですが「じゃあ俺も芸術家になれっていうのか?」という意味ではなくて、美しさや力強さというものは人それぞれで、価値観が違うように憧れるものも異なります。
職業で言えば消防士をかっこいいと思ったり、看護師さんを強い人だと思ったり、売り上げは少なくとも地元の人に愛されるラーメン屋をずっと続けているお店の人をカッコイイなと素敵に感じたり…
サラリーマンでも同じです。社会の歯車の一部でしかないのは間違いありませんが、どんな仕事だとしても「社会の役に立ってる」からこそお給料をもらえる訳です。
生きる為にイヤイヤやってるバイトだとしても、パートだとしても仕事には一つの「型」がある限り「○○なように仕事をこなせたらカッコイイだろうな」という理想は生じるはずです。
特に「一生懸命やれ!」と強制するわけではなく、自分の中の美的感覚や憧れをその仕事に見出す事でやりがいも生まれると思います。
単調な仕事であるが為に、常に熱心に取り組めない方もいるかもしれませんが(私然り)それならそれで「もっと楽しくできる方法なないだろうか?」と考えたり、現状勤めている会社で得たスキルを元に転職を考えるなどの手段もあります。
仕事の時間は人生の約半分を占めます。
それなら小さなところでも良いから、やりがいを感じて楽しく仕事できた方が良いに決まっています。
「それじゃあやっぱりやりたい事を仕事にした方がいいね!」
こう考える人もいるかもしれませんが、残念ながら好きな事を仕事にしたとしても楽しいことばかりではありませんし、むしろ常に結果を求められることになるので好きなことを嫌いになるリスクすら出てきます。
イチロー選手も日本で野球をしていた頃、「まだオリックスで2軍だった頃は楽しかったが、1軍に上がってからは全く楽しめなくなっていた」といいます。
そもそも今のご時世、今就いてる職がいつ何にとって変わられるか分かりません。そんな中、俺はこれしかやりたくない!と価値観に柔軟性を持てないとストレスで気が滅入るばかりだと思います。
どんな仕事に就いたとしてもその仕事において自分が「どう」立ち回れるのがカッコ良かったり、素敵だと思えるのか。どう同じ職場の仲間と強力するのが美しいと思えるのかもニーチェの説く「力への憧れ」に通じていると私は思います。
勝手な私の解釈ではありますが「辛い、めんどくさい」と思いながら仕事をするより「もうちょっと〇〇してみよう。昨日よりは○○できた」と誰に言われずとも自己改善に努める人こそ、魅力的に映るものですし上司からも会社からも評価されるのは事実です。
説教臭くなりましたが、周りの評価や「一緒に俺らとダラダラしようぜ〜」と足を引っ張ってくる人間は放っておいて、己の思う「カッコイイ!強者だ!」と憧れを持ってそれに近づこうと生きることが生を謳歌することにも繋がるのでぜひオススメしたいと思います。
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