181218_バルセロナ

スペインはバルセロナより、イコカです。

こんばんは。22時半です、イコカです。
気がつけば、明日帰国です。

現地時間、朝の6時にフランクフルト入りして、そこから2日間フランクフルト。
3日目はフランクフルトからパリへ移動、そこから3日間パリ。
そして昨日パリからバルセロナへ移動、2日間バルセロナ。
明日午前のフライトで、アブダビを経由して日本へ戻ります。

バルセロナは上述の通り、一番滞在時間が短いです。
まちを歩いたのは今日限りですね。

いちばん、色鮮やかな都市でした。やっぱり緯度に関係あるんでしょうね、南下すればするほど建物の色、人々の服の色、空気の色の数が増えていったように思います。
つくづく、太陽の力は偉大だなあ、と。こんなにも離れているのに。

今日、足早に通りを歩いていたときのこと。ヌンッと視界にカーネーションが現れました。
わたしの視界には入っていなかった女性が、すれ違いざまに突然差し出してきたのでした。

「これは、よく聞く押し売りだ!」
と思い、
「No Thank you.」
と伝えると、さらに
「No!」
と返されてわたしの腕の中へ入れられました。

断ったのに、さらにそれを否定で返されて花を持たされたもんだから配ってるのかと思って、早口で話し続ける言葉に耳を傾けると、
「サグラダ・ファミリアでなんちゃら、フラメンコをやってるなんちゃら、渡せなんちゃら」
と言ってたようなので『I see!』の表情をしたら、
「Si, you give me 5 sent.」
と手のひらを見せられました。

「は???」
呆然。
なに?断ったじゃん?え、配ってるんじゃなかったの?

そういうことならともう一度
「No Thank you.」
と戻してもまた同じことをされる。わたしは混乱モードに入ってしまいました。
もちろんカーネーション女はそれに構うことなく、わたしの腕の中へ花を差し込み、手を突きつけてきます。

そこへ、怒鳴り声。
声の方をみると、通りかかった現地の男性がカーネーション女に対して怒鳴っているのです。
カーネーション女はキッと牙を向いたように応戦し始めました。

助けてくれた。

わたしは咄嗟に、男性に
「Thank you!」
と叫んで、すっとその場を離れることができました。

さっきよりもかなりの早足で歩き、気がつけば心臓がバクバク。
意識的に息を吸って吐く、カーネーション女がついてきていないのを確認して歩くテンポも徐々に落としていく。そうしながら
「ああいう手口なのか、気をつけよう。」
と反省しつつ、
「あのタイミングで心良い人が通りかかってくれるなんて、日頃の行いが良かったのかな。」
なんて思えたのでした。そして、改めて男性に感謝しました。

21日(金)、スペインの閣僚会議が開催されることに伴って、カタルーニャ州(=バルセロナが属している)独立派の方々がデモをするそうです。
道路封鎖や公共交通機関の麻痺が懸念されているそうです。

どうか明日に前倒しにならないことを祈って、せめてわたしは空港まで行けることを祈って、お風呂に入り寝ます。

この度は読んでくださって、ありがとうございます。 わたしの言葉がどこかにいるあなたへと届いていること、嬉しく思います。