なくてはならない ご近所の助け

認知症の父をサポートしていた母が、とりこんでいた洗濯物をふんでつまづき、頭を打って長期の入院。新年早々から、父のケアをどうするかという難問にぶつかった。

それまでの週2回の全日デイサービス、2回の半日のリハビリ型デイサービス、訪問リハビリをつなぎ、合間をケアしていた母の代わりは、夫と娘たちと分担しても難しいところ、母の近所の友達で、父もよく知っているNさんが、知っているようで知らなかった実家のいろいろを教えてくれた。

最初、できるだけ、自分たちでやろうと頑張りすぎて、私は1か月で体調不良に。。。両親はこれから、ゆるやかに衰えていくこと、人生100年時代に、これから10年以上の暮らしを考えて、持続可能な方法をいろいろ考えてみた。人との交流が苦手で、なかなか心を開かない父も絶大な信頼を置くNさんのサポートをお願いしたいと思った。大阪市北区役所の福祉課が社会福祉協議会に委託していたご近所の助け合い事業「まちともサービス」を思い出し、箕面市にもないか調べたところ、同じように、ご近所の助け合い「ふれあいホームサービス」があった。早速、Nさんに会員になってもらい、同サービスを活用させてもらうことに。だれにでも協力してもらえるものではなく、日ごろからのつながりがあって、心安く協力をお願いしてみられるこのサービスのありがたさをしみじみ感じている。

70代のNさんは、長年、いろいろな仕事をばりばりされていて、3年ほど前に近所のパートの仕事を引退されていた。元気で明るく、地域で困っている人を見たら、庭木や花の手入れを手伝ったり、お掃除したり、声をかけたり。。。ご自身の親御さんなど、何人も介護経験があることなどもあって、だれにでも温かく、頼れる存在だ。

おかげさまでもうすぐ母も退院できそうだが、今後は、リビングで過ごす時間が長そう。リビングをみなさんのたまり場にしてほしいこと、庭に野菜や花を植えて、みんなで収穫や手入れを楽しんでほしいことなどをNさんにお願いした。この連休中は、土づくりや種や苗のしこみなどの準備にかかろうと思う。

北区で、近所に知り合いがほとんどいないという女性に会ったことがある。現役時代は、家にはほとんど寝に帰るだけの生活で定年を迎えたそうだ。地域のおもちつきのもちの返しを担当されていて、すっかり地域に根差していると思って声をかけたところ、これだけは、毎年させてもらっているけど、普段はテレビのお守りばっかりと、寂しそうに言われていたのがずっと心に残っていた。

Nさんだったら、声をかけて適度な距離感で交流が生まれそう。そういえば、Nさんのような人、北区でも何人かいらしたな~と。

もう4か月。実家の近所のあれこれを知り、顔見知りが増えて、地域への愛着が増している。


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