鬼に金棒、メンヘラにポエム
行きたかった街の本屋さんにやっと行けた日。
生まれて初めて詩集を買いました。
谷川俊太郎さんの自選集。
文学的造詣がない人で、
名前に見覚えがあるなーとしか思ってなかった。
ただ、
二十億光年の孤独を読んで、
これだ、とビビっときた、
鳥肌がたった。
昨日のお昼に社員食堂でドライカレーを頼んだ。
黄色い米に、キーマカレーのようなひき肉がのってて、
さらに温泉卵にちょっとした千切りキャベツのサラダが添えられてた。
初めてのドライカレーにわたしは困惑した。
キーマカレーとの違いがわからない
カレー味のチャーハンじゃダメなの?
なんでごはんは色づいているの
これは洋食?インド食?日本食?
温泉卵もなんでとりあえず乗せようと思ったの?
美味しかったし完食したけど、
とにかく不思議で世の中の理不尽さに押しつぶされそうになった。
胃袋は充たされて幸せになれたのに、
思考回路は迷宮入り。
どこで曲っても壁、
出口もみえない、いま自分がどこに居るのかもわからない。
8階の空の見える食堂、
お昼になると100人は一緒に休憩をしているでしょうね。
まわりにこんなにも人が居るのに、
目の前の人もドライカレーを食べているのに、
わたしはどうしてこんなにも裸のまま、誰も居ない真夏の正午の広場に放り出された気分になるのだろう。
誰かに助けを求めても無駄だとわかった、
今日からは独りで闘うよ、
ドライカレーみたいな世の中、
ドライカレーみたいなわたし。
「僕は思わずくしゃみをした」
70億分の1の私を見つけてくれてありがとう。