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日本語不自由

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メンヘラ日記、現実のことと夢のこと。 ※ほぼノンフィクション
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2022年3月の記事一覧

君は寝ながら電話にでる

君は寝ながら電話にでる

9時に仕事が終わって
10時過ぎに家につく
そして君に電話をする

わたしはこれから夜ごはんを食べ
お風呂に入り
気になった番組をNetflixでみる
君はいつもなにかをしている
よく分からないことを

いったん電話を切り
さて、今日は頑張って独りで寝るぞ
と決めるけど
やはり君の声が恋しくなる

別に電話かけても君は寝ているから
話せたりはしない
繋がっていることに安心しているのさ
わたしはわが

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不安になった時はコーヒーの呼吸を聴く

不安になった時はコーヒーの呼吸を聴く

温度差の激しい3月だった
桜が咲いては落ち
気分も気温と同じく上下するばかり

安心できる時間は
コーヒーを淹れてくれる
マスターと女将の所作をカウンターで眺めている時
コトコトと、コーヒーは呼吸する

いつものハンバーグセットを頼む
トーストにホットコーヒー
サラダはいらない

口が疲れるから
そんなに噛めないの

その時間と

夜君との無音の電話が一番好き
温かくて 穏やかな気持ちになれる

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あなたのデジャヴ

あなたのデジャヴ

もらった絵本がとても素敵だった
男の子の犬に質問をする
女の子の犬

男の子の犬の鼻のあたまに
優しくキスをする女の子の犬

あなたにはわかるかな
こういうあたたかい文字を読むと
私はあなたを思い出すことを
優しくて涙が出るような春の綺麗な黄緑色
あなたの3月も
こんな色だといいのにな

後ろから抱きしめてね
私に黙って飛行機のチケットをとって
私がお気に入りの場所でコーヒーを飲んでいるときに

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気がつけば春

気がつけば春

一瞬外出しただけで
目も鼻もむずむず
くしゃみは止まらない

明日にもなればあの人が帰ってくる
2年
長かった
早かった

わたしは自分を知ることに尽くし
それでも自分が分からない

あの人はどう生きてきたのか
自分の欲しいものをちゃんと理解できているのか

彼の神は死んだ
春だから再生するかもしれないが
哀れだ
彼を憐れむわたしのほうも哀れだ

あたたかい言葉が湧かない
すべて棘
棘のある蔦

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