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【スタッフ紹介#03】産学イノベーション推進部門・水野産学官連携リサーチ・コーディネーター

みなさん、こんにちは!新潟大学社会連携課です。

わたしたちが社会連携推進機構のスタッフをご紹介します!
第3弾は産学イノベーション推進部門の水野産学官連携リサーチ・コーディネーター(*)にインタビューしました!

(*)産学官連携リサーチ・コーディネーター:産学連携イノベーション推進部門のうち、産学官連携活動に関する業務を担当する教職員。


Q1.お名前、所属を教えてください。

水野 雄介(みずの ゆうすけ)です。

所属は産学イノベーション推進部門です。産学官連携リサーチ・コーディネーター(以下、コーディネーターと記載)として、創薬分野(化学系)を中心にヘルス・ライフサイエンス分野を担当しています。普段は旭町キャンパスの未来健康科学オープンイノベーションセンター(通称:OIセンター)で勤務しています。


Q2.経歴を教えてください。

大学院修了後、国内の製薬会社に入社しました。
最初は、メディシナルケミスト(*)として創薬研究に約11年間従事していました。
その後、研究企画部門に異動し、研究戦略の立案・運営、産学連携など、研究推進業務に約12年間従事しました。他にも、医薬品の原薬の品質管理や承認申請書類を作成する業務もしていました。

(*)メディシナルケミスト:創薬化学者のこと。創薬テーマの立案、医薬品の元となる新規化合物の発見、デザイン、合成などを担当する。

インタビューに応じる水野コーディネーター


Q3.新潟大学に入ったきっかけを教えてください。

新たな世界でチャレンジしたいと考えていたところ、タイミングよく新潟大学の創薬分野(化学系)コーディネーターの求人募集を見つけたことがきっかけです。

前職の研究企画部門での仕事を通して、自分で研究するだけではなく、研究をサポートすることの面白さにも気付き、大学で働きたいと思っていました。新潟大学とは医学部の研究者と共同研究を行っていたこともあり、面識のある研究者もいたので、自分の経験を活かすことができると考えました。

昨年入職し、今年の9月で1年になりますが、この仕事はチャレンジしてみたいことだったので今は楽しく働いています。


Q4.現在はどのような業務をしていますか?

薬剤師の資格を持っていることもあり、ヘルス・ライフサイエンス分野(特に創薬、医学系)の研究成果を、社会課題の解決に向けて活用、展開するために、産学官連携活動のコーディネートをしています。

たとえば、研究者が発展させたい研究がある場合、相談をしながら、最適な企業や学内外の研究者を紹介したりしています。特に、企業とのマッチングでは、ミスマッチを防ぐために企業側の状況やニーズを調べ、理解してから動くように心掛けています。大学は基本的には話を持ち掛ける側ですが、相手のことを考えないと、共同研究や研究成果の発展にはつながらないので、大学独りよがりにならないようにしています。

また、企業や研究機関が一堂に会する展示会に出展して本学の研究シーズ(*)を紹介したり、いろいろな医療機器メーカーや大学などが集まる産学連携イベントに赴き、情報収集のネットワークづくりもしています。
その他、本学の研究成果を特許にする支援、研究の事業化を目指した外部資金の獲得支援など、多様な業務をしています。

でも、研究者のお悩み相談が一番多いかもしれません。研究内容に関するディスカッションの中で背中を押すことはしばしばあります(笑)

(*)研究シーズ:将来大きな成果が表れる可能性が高い研究。

展示会での様子


Q5.仕事のやりがいなどを教えてください。

本学の研究や、研究成果の活用に向けたプロセスが少しでも前に進められたときです。
研究者から感謝の言葉をかけてもらうことも多く、励みになります。

本学には薬学部がないこともあり、創薬の専門家がほとんどいません。そのため、研究者と企業をつなぐときに、薬学の視点で本学の研究シーズを「翻訳」できる人が少なかったのかもしれません。
そこで、研究者へは企業の目線から研究成果を社会に還元するために必要な助言をし、企業へは本学の研究成果を用いて製品開発をするイメージが湧きやすい言葉で説明をしています。

当初は、薬剤師の資格を持っていることを積極的にはアピールしていなかったのですが、最近は、そのことを伝えると、研究者の目に期待が宿るのを肌で感じています。おかげさまで、研究者から相談を受けることも増えてきました。


Q6.これから挑戦したいことを教えてください。

本学の研究者が芽吹かせた研究に、水を与え、光をあてて、肥料を与えて大きく育てること(研究支援)、害虫に食べられないようにすること(知的財産)、そして、多くの方にきれいな花や実を見てもらい(研究成果の発信)、得られた果実を収穫、調理して売ってもらうこと(社会への還元)の一連のサイクルを地道に回すことが、わたしの役割だと考えています。

本学には、多くの研究者が在籍しており、多種多様な面白い研究があります。これらを社会で活用してもらえるよう、貢献していきたいです。

また、研究シーズが活用される機会を増やすために、いろいろな研究機関や企業と出会い、人とのつながりをつくっていきたいです。本学の研究成果が社会に還元されることにより、新潟地域の活性化につながると思います。縁の下の力持ちとして、わたしが積極的に活動することで、これらのお手伝いができればと思っています。


あとがき

研究者の意向や企業側のニーズ、社会のトレンドなど、常に学ぶ姿勢で活動している水野コーディネーター。プライベートでは、いろいろな資格を取得したり、博物館を巡るなど、好奇心旺盛な一面もあります。
今後も様々な展示会に出展を予定しています。普段から明るく親しみやすいコーディネーターですので、ぜひブースで話しかけてみてくださいね!

プライベートで弥彦神社を訪れる水野コーディネーター

わたしたちは地域と大学の窓口として、これからもみなさんとのつながりを増やしていきたいと思っています。当機構の取組に興味のある方、ぜひ一度お話しましょう!

お問い合わせ先:onestop@adm.niigata-u.ac.jp


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