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最新技術を駆使して名だたる大手企業を最上流から先導。あらゆる業務のDXを進めるため、磨くのはニーズを掴む力

国内のあらゆる企業が取り組みを加速している「デジタルトランスフォーメーション」。現場に大きな変革をもたらす分、いかに早い段階でエンジニアが顧客と接点を持ち、適切に要件定義できるかが成功のカギを握ります。今回は、顧客のあらゆるDX化を推進するデジタルトランスフォーメーション事業本部へ経験者採用で入社した水野さんに今感じていることを聞きました。

水野 敏明
デジタルトランスフォーメーション事業本部
ワークスタイルイノベーション推進部 システム担当 課長

新卒で入社したSIerで企業向け基幹システムの開発に従事。約14年勤めた後、派遣先で取引のあったNTTデータスマートソーシングに興味を持ち、2017年1月にデジタルトランスフォーメーション事業本部へシステム担当の課長として入社。現在に至るまで、プロジェクトマネージャー兼組織のマネージャーとして各企業のDX推進からメンバーマネジメントまで一手に担う。 

日本を代表する大手企業のDXを、上流から先導できる

―担当されている業務内容を教えてください。

デジタルトランスフォーメーション事業本部のシステム担当課長として、「インプリメンテーションチーム」と「ブリッジチーム」の管理業務および、プロジェクトマネジメント業務を担っています。いずれのチームもお客様が望むDX推進や業務効率化の実現がミッションです。「インプリメンテーションチーム」は、クラウド型経費精算システム『SAP Concur(以下コンカー)』の導入支援を主な業務内容としており、一方の「ブリッジチーム」は、コンカーと既存の基幹システムとの連携を図る「ブリッジプログラム」の開発を主な業務内容としています。

―水野さんは経験者採用で入社されていますが、転職の経緯はどのようなものでしたか?

前職はお客様先へ派遣される形で、おもに生産管理システムや会計システムのスクラッチ開発を担当していました。業務内容には面白みを感じていたものの、仕事をするときは派遣先の社名を背負っていたので、自社に対する帰属意識はあまり感じられていませんでした。「そろそろ自社の名前を背負ってお客様に貢献したい」「チームで働きたい」と考え始めていた時に出会ったのが、NTTデータスマートソーシング(以下、NDSS)です。

プロジェクトの一つで、NDSSのメンバーと協働で開発プロジェクトを行ったとき、仕事ぶりはもちろんのこと上下関係なく意見を言い合う様子に好印象を抱きました。私にさまざまな深い話をしてくださり、「正社員」や「パートナー」といった立場さえ分け隔てなく接する文化にとても魅力を感じました。その後、新たに「デジタルトランスフォーメーション事業」を立ち上げると聞いたので、早速選考を受けました。

―開発経験者という立場から、本ポジションに対してはどんな魅力を感じましたか?

大きく分けて2点あります。

1点目は、日本を代表する大手企業を相手に「上流工程」を担当できることです。
第三者がまとめたデータを介するのではなく、自分が直接コミュニケーションを取ることができるので、スピーディかつ手ごたえを感じながらプロジェクトを前に進めることができます。また、「経費精算」はどの企業にも存在する業務なので、幅広い業界のお客様と出会うことができます。さまざまなビジネスモデルを知ることで、自分の引き出しが増えると感じました。

2点目は、「『ノーコード・ローコード開発』という新しい波を取り入れよう」という積極的な考え方です。
私がこれまで経験してきたパッケージビジネスのなかでは「新しい技術に挑戦しよう」ということが少なかったので、ノーコード・ローコードで開発できる「SAPコンカー」を扱えることはとても新鮮でした。新しい技術に興味を持つのはエンジニアの性。間違いなく面白い挑戦になると感じました。

お客様とのコミュニケーションに時間を割き、本質的なDX実現に貢献できる 

―実際にNDSSの一員として働くようになり、変化はありましたか?

直接お客様とコミュニケーションを取るようになったことで、要件定義や開発における視野が広がったと感じています。相対するお客様は数名ですが、その裏には数千人の社員の方がいて、実際にシステムを使用するのはその方々であると気づかされたのです。とんでもない規模の変化が現場で起きるにあたって、「このユーザビリティで大丈夫なのか」と一度立ち止まることや、一方で「間接費業務の手間が少しでも下がれば、それが規模に応じて年間何千・何万単位のコストダウンになる!」と確かな手ごたえを感じることが増えました。

特にブリッジプログラムの開発は、お客様の大規模な基幹システムと連携をする関係上、これまでのシステム開発で培ってきた知識や経験を存分に生かすことができるため、エンジニア経験者が活躍できる環境だと感じています。

―幅広い業界のお客様と相対するようになったことで、意識していることはありますか?

要件定義をはじめる前に、お客様の我々に対する期待値を確認するようにしています。当社へご依頼くださるお客様は「DX」の必要性をはっきりと感じられていますが、理想形までを描けているかどうかは各社によってバラバラです。全体像を把握した状態で細かな取捨選択を望むお客様もいれば、導入を進めるなかで全体感を決めていくことを望むお客様もいます。

そうしたお客様の状態を把握してプロジェクトを進行することで、ユーザーを置き去りにしない開発が実現できます。コンカーが連携する機能によって、企業のさまざまな事業部のステークホルダーと関わることになるため、開発力だけでなく調整力や経理・財務の知識、なによりお客様のニーズを掴む力が磨かれていく。それが私たちの組織で働く大きなメリットですね。

―“NDSSらしさ”を一言で表現するとしたら、どんな言葉が思い浮かびますか?

「自由」ですね。自分のやりたいことを「自由」にやらせてもらっている、という感覚があるからです。入社2年目の頃にはすでに3~4社のプロジェクトを経験させてもらっていたので、想像より早いタイミングから自分の思う通りに動けていました。はじめから大きな裁量を社員一人ひとりに渡す文化があります。また、展開している事業の種類も多いので、入社後はその人の個性を生かして活躍できる担当部署が必ずあります。さまざまな価値観が同居していて、どんな個性を持った方でも受け入れられる土壌になっていると思います。

自由な裁量を持った社員同士の交流が、より良いアイデアを生み出す

―課長として、組織づくりにおいて意識していることがあれば教えてください。

入社前に自分が魅力に感じたように、立場に関わらず言いたいことを言ってもらえるような雰囲気づくりを意識しています。まずは意見交換することに慣れてもらうために、バーチャルオフィスを導入したり、朝会・夕会を実施したりと、コミュニケーションの場を増やしています。私のチームでは、出社日の決まりがなく、在宅勤務を基本としたワークスタイルになっているため、オンラインでも抵抗なく会話できる状態をつくることで、ストレスなく働きながら良質なアイデアを生み出してほしいという意図があります。

次に、ミスやトラブルが発生したときは、まず本人の話を「聞く」という姿勢を欠かさないようにしています。なぜそれが起きたのかをじっくり深堀りして、一緒に原因を突き詰めていきます。適切な再発防止策をとることで、次のチャレンジを恐れることなく成長していってほしいと考えています。

―そういった環境のなかで活躍できるのは、どういった方でしょうか?

自らアクティブに動き、コミュニケーションを活発に行える方だと思います。入社して間もないうちはできるだけオフラインで関係を深めますが、その後はメールやチャット、Web会議などのオンラインコミュニケーションが主体になります。社員同士に限らず、パートナーの方も含めて円滑に会話ができるかどうかは、自由に動くために必要不可欠な要素だと感じます。
また事業の立ち上げから約8年経ち、業務の基本的なフローは確立しつつありますが、改善できる余地は残っています。「効率よく見積もりを出せるようにしたい」など、私に対する意見も積極的に寄せてくれる方だとありがたいですね。

―最後に、面接に向けてアドバイスがあれば教えてください。

自分の「強み」と「弱み」を整理して話せるように準備いただけると、話がスムーズに進むと思います。もちろん「弱み」があるからダメということはなく、それ以上に「強み」の部分が組織に必要だと判断することもあります。むしろ、今までの経歴で苦労したことが何で、それをどう乗り換えたのかをお聞きできれば、たとえ饒舌な方でなくとも人となりが伝わります。私たちも話しやすい雰囲気づくりをしていますので、ぜひ肩の力を抜いて応募いただければと思います。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです