全事業本部と連携し、テクノロジーにまつわる課題を一挙に担う。「高品質な開発力」を武器に、目指すは顧客満足度No.1
BPOとテクノロジーをかけあわせ、クライアントの業務効率化と最適化を実現するNTTデータ・スマートソーシング(以下NDSS)の中で、テクノロジー領域を担う部門がITO事業本部です。組織を統括する遠藤さんに、事業本部のミッションと醍醐味、将来のビジョンについてお話を聞きました。
テクノロジー領域を網羅的に担い、全事業本部との連携でビジネスに貢献
―ITO事業本部の事業内容や、ミッションについて教えてください。
本部の事業方針は、「全社のIT技術・サービスを担う本部」です。IT基盤構築やWebアプリケーション開発、コンテンツ制作・運用、社内システムの保守・運用、技術研究開発などIT技術・サービスに関する業務を網羅的に担っています。「IT×BPO×AI/RPA」によるビジネスの拡充という全社の方針を実現するため、自組織内の連携はもちろんのこと、全事業本部とのシナジーを創出する点が特徴といえます。
―ITO事業本部を構成する、4つの部門の役割についても教えてください。
本事業本部は「デジタルインテグレーション部」「デジタルマネジメント部」「ビジネスプラットフォーム&AI・RPA部」「事業推進部」の4部門で構成されています。
・ビジネスプラットフォーム&AI・RPA部
主に全社向けの技術系組織です。BPO事業本部が提供する、間接業務系受託サービスのBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)や、次世代技術の検証やR&D推進、社内システムの保守運用などを担っています。技術開発を通じて、クライアントのCX・DXの実現や、EX向上を支援しています。
・デジタルインテグレーション部
WEBアプリケーションのシステム開発、WEBサイトの企画・制作領域が主です。アプリケーションの設計開発やコンテンツの企画制作を主に担うほか、クライアント折衝などの営業窓口も担っています。
他社とは違う特徴として、映像コンテンツの制作や自社の配信プラットフォームを使った、映像配信サービスも行っています。
その他特筆すべき点として、ハンディキャップを抱えるスタッフの活躍の場を提供する側面も備えています。グループ会社「NTTデータだいち」と連携し、ハンディキャップを抱えるe-スタッフと呼ばれる社員の方々へWebコンテンツのテスト業務などの委託を行っており、データグループにおけるもD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の推進にも貢献しています。
クライアントのニーズや課題を的確に把握し、ビジネスパフォーマンス向上につながるデジタルプロダクトを0→1で創造する部門です。
・デジタルマネジメント部
Webの運用領域を主に担っています。単なる更新業務だけではなく、運用するWebサイトの分析と改善・最適化を行う、運用専任の組織体制とし、デジタルインテグレーション部と連携しながら高品質な運用サービスを提供する役割を担っています。また、沖縄拠点にWeb運用センターがあり、業務の標準化も推進しています。
・事業推進部
先ほどの3部門を支える組織です。人事・総務・財務など、事業本部内における間接部門としての役割を持つとともに、本部の戦略展開や事業計画の実行管理を行う役割を担っています。
大手クライアントからも選ばれる、品質の高さが強み
―まずは「ビジネスプラットフォーム&AI・RPA部」のプロジェクト例や醍醐味について教えていただけますでしょうか。
本部門では、IT基盤の構築や技術トレンドの市場調査をもとにした研究開発、および実地検証を担っています。当社の屋台骨であるBPO事業本部とも連携し、お客様の業務プロセスの見直しをITで検証・実現していく、まさにこれからのNDSSの事業を支える役割です。
プロジェクトの一例としては、「UiPath」というRPAプラットフォームを用いて、クライアントの電子決裁システムに登録された申請を、基幹システムからクラウド型の購買システムへ登録する作業を、計25台のロボットを使って自動実行するシステムの構築を行いました。またRPA領域だけでなく、IT技術を活用した業務プロセス全体の見直し、企業のDX推進に向けた技術研究なども手掛けています。
クライアントの許可は必要ですが、R&Dで実装した技術を商用プロジェクトに適用していくことで、あらかじめ削減効果を試算でき、成果も明確です。大手企業のクライアントが多いことからも、世の中にインパクトを与えるような仕事をしたいエンジニアにとって、やりがいの大きい環境といえます。
―「Webサイト領域」でのプロジェクト例や特徴についても教えてください。
主なご依頼としては、サイトによるターゲット認知やCVRの向上、効果分析と打ち手についてのご相談など、マーケティングの観点における要望が多く寄せられています。
過去に携わってきたプロジェクトも、多岐にわたります。NTTデータ本体のコーポレートサイト制作・運用に加えて、グループ全体のCI統一や、デザインのガイドライン設計なども担ってきました。また、この知見とノウハウを活かし、対社外向けのWeb制作も担っています。対社外向けの実績としては、金融・保険・不動産領域からコンシューマ向けに至るまで、幅広い業態のサイトを企画~運用まで一貫して手掛けてきました。
大手不動産会社様や保険会社様、業界団体様の公式サイトなど多様な業態・クライアントの案件を担当でき、幅広い知見が身に付く点は、本部門の醍醐味と言えるのではないでしょうか。また、主要取引先も大手企業や団体など、一定の規模を誇るクライアントが多いことも特徴といえます。
―NDSSのITO事業本部が多くのクライアントから信頼される理由はどのような点にあるのでしょうか。
当社がクライアントから評価をいただいている最大のポイントは「品質の高さ」にあります。たとえば、開発や制作における工程毎の品質評価プロセス。おそらく他社より何段階も多い状況で進行していますが、これらの背景には、要件を明確にしないまま工程を進めると多くの手戻りや納期の遅延、品質の低下につながるリスクを過去に経験しているからです。これは、母体であるNTTデータの数多くのシステム開発の歴史から引き継いだDNAであり、多くのナレッジによってプロセスが標準化されています。
価格勝負ではなくクオリティの観点で当社を選んでいただくクライアントが多いことからも、他社との差別化としてしっかりとプロセスを踏むことが重要だと考えています。
“課題発見力”を磨いた先にある、顧客満足度No.1を目指す
―事業本部が目指す、今後のビジョンは何でしょうか?
全社を当部門の技術で支えることによって、まずはクライアントの課題発生時に第一想起されるような「NDSSブランド」の確立、ひいてはその先にある業界顧客満足度No.1を目指しています。
―上述のビジョンに向けた、アクションプランも教えてください。
今後はとくにコンサルティングやマーケティングといった、上流工程のスキル強化や人財育成を図りたいと考えています。開発や運用の実績・ノウハウはすでに「品質担保」という形で強みとなっているので、今後は「クライアントの課題を引き出せる人財」を武器に、競合他社に打ち勝てる組織へと進化させていきます。
そのために、まずはクライアントから隠れたニーズを聞き出すための「コミュニケーションスキル」強化が大切だと考えています。採用においても、自分自身のキャリアや事業に対して積極的にチャレンジできる方や、コミュニケーションを円滑に図れる方を歓迎したいですね。
もちろん、技術力もあるに越したことはありませんが、勉強すれば後から身に付けられます。クライアントに適切なソリューションを提供するうえで最も大切なのは「課題発見」であり、その素養としてコミュニケーションスキルを備えている方からのエントリーを期待しています。
※掲載記事の内容は、取材当時のものです