見出し画像

屋久島日帰り登山

九州最高峰の宮之浦岳を目指して屋久島へ。テーマは、なるべく自分の脚で移動すること。屋久島の山々と旅を楽しむこと。

レッツ屋久島

前日は東京からの移動日。朝7時台の飛行機で鹿児島空港へ。昼は鹿児島をぶらついて高速船に乗るまえに港の近くの食堂で刺身定食を食べる。新鮮な刺身がたくさん食べれて嬉しい。

昼過ぎのフェリーでいざ屋久島へ。午前中まで雨が降っていた影響か海が荒れていた。途中種子島へ寄るころから船酔いで気持ち悪くなる。波の影響で30分ほど船も遅れる。屋久島には、かなりげんなりした状態で到着。

晴れてきたので、宿を予約していた安房(あんぼう)まで20kmジョギング。島の県立高校や、空港を横目に県道をのんびり走る。島の空気を感じて気分が少しづつましになってくる。

移動でくたびれている時ほど、少しジョギングすると身体が楽になるのは、いつも共通して感じること。飛行機や船にのり、じっと座っているのは小さい頃から苦手。Airbnbで予約していた良い感じの宿にチェックインして、シャワーを浴びるころにはすっかり元気になっていた。

事前に宿の奥さんに教えてもらった近くの飲食店へ夕食を食べに行く。ジャズ喫茶として40年以上前にオープンしたお店を継いだというマスターと話していると、地元の常連さんもカウンターの端っこから会話に加わってきて、島のこと、山のことを色々教えてもらう。宿の奥さんといい、一度話し出すと止まらない。親切で話し好き。飛び魚をつまみに三岳を水割りで飲む。屋久島の水で割っているから、東京で呑むより美味しいよと言われる。お店の雰囲気もよく、たしかに美味しい。(気がした)

いざ宮之浦岳へ

登山前はいつも緊張して眠りが浅い。2時ごろ起きてしまい、結局4時半まで寝れなかった。朝5時に事前に予約していたタクシーに乗って淀川(よどごう)登山口へ。例によってタクシーの運転手さんも朝からめちゃくちゃしゃべる。これは一人で旅をしているせいもあるかと思う。屋久島の自然環境の話、屋久杉の話が勉強になった。淀川入口の標高は1,300m。すでに寒い。装備は最小限なので、やや不安になりつつも、ヘッドライトをつけて登り始める

とにかく風が強く、雨は降っていないものの霧っぽく湿度が高い。山頂まで、基本は登り基調。水や食料もあまり取らず、集中して進む。1時間ほどで着く花之江河(はなのえごう)では、急に平らな湿原が現れる。

山頂は凍える寒さ

歩き始めて2時間ほどで山頂近くの稜線に出ると、風が強い。強風に濃い霧が漂う中、山頂へ到達。ほぼ予定通り来れて少しホッとしつつ、風が強く寒すぎるためすぐに縄文杉方面へ下山開始。風は周囲の音もあまり聞こえないレベルで、身体がどんどん冷える。体温が下がってきて少し危ない感じがあったので、身体を冷やさないように動き続けた。

縄文杉でほっと一息

湿気で滑りやすい足元に気をつけつつ、休憩は取らずにそのまま縄文杉まで。標高が1,500m以下の森林帯まで降りてくると樹木に守られてパタンと風が止む。体温も戻ってきて、ほっとする。縄文杉あたりは、ツアーで登ってきている登山客も多く、賑わっていた。

下山の目的地である白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)へ向かう途中で12時になったので、お昼ご飯。一番危ないところは乗り切ったなぁという安堵感。前日に頼んでおいたおにぎり弁当は、昔ながらのお弁当という感じで美味しかった。

やっぱり走りたい

白谷雲水峡には13:30ごろ到着。ちょうど15分後にはバスが来る。2人連れの登山客に写真撮影を頼まれたりして、終わり気分になったところでふと思う。まだ山にいたい。その場で市街地までの車道は走って下ることに決める。途中、港を見下ろせる場所や小さな滝が見れて、バスに乗らなくて良かったと思った。

登山のまとめ

この日の移動距離は30km、累積の獲得標高は3,000m超えた。ほとんど休憩なしで8時間以上動き続けたが、身体には予定通りの行程をやり切った充実感が満ちていた。この日予約していた民宿へ早めにチェックイン。東京から移住してきたという宿のご夫妻と話ながら、リラックスして夕ご飯。こちらのご夫妻ももちろんお話しが大好きで、屋久島の人達がいかにのんびりとしているかで盛り上がる。話しているうちに次はいつ来ようかと頭の中で考えはじめる。

この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

泊まってよかった宿

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?