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〜私は何者かになるのか〜<3>

RoboCup世界大会参戦記1日目〜ホーチミン タンソンニヤット空港〜


 7月6日から9日まで、フランス南西の都市ボルドーで開催されるRoboCup世界大会に参加するために、ついに今日はフランスへ出発する日。別府駅前から始発のバスに乗り、福岡空港へ。そして経由先のベトナム、インドシナ半島の南端部に近い、ホーチミンのタンソンニャット国際空港に来ました。これまでの人生で1番地球の南側に来ています。

 大会はチームで参加しますが、現地集合のため行き帰りは初の1人海外旅です。「旅好き」というにはまだまだ経験が浅い若輩者ですが、日頃私は勉強の休憩がてらGoogleマップで色んな場所を行ったり来たりする旅を繰り返しています。電車の路線図を眺めるのが特に好きで、いつか時間ができたら(そして世界の情勢がよくなったら)、ウラジオストクからジブラルタル海峡まで電車だけで行ってみたいなぁと妄想を膨らませています。

 ヨーロッパはおろか東南アジアも初めての私は、大会への緊張と同時に、初の海外1人旅への高揚感でいっぱいでした。

 今回の旅で合計4回乗る飛行機は全てベトナム航空です。ターコイズ色の美しい外観の飛行機に乗り込むと、中も一面ターコイズ。座席にはクッションと毛布が用意されていました。機内放送は何言ってるのか分からなかったですが、離陸前に流れる救命胴衣や避難経路の説明動画が、リズミカルでダンシングでベトナムっぽくて面白かったです。帰ったらYoutubeで見返します笑。

 福岡からホーチミンへは5時間ほどでした。美味しい機内食があり、食前にジュースとお菓子、食中に2杯目のジュース、食後には温かいお茶とコーヒーをもらいました(めっちゃサービス多いなぁと)。隣の欧州系のお兄ちゃんは毎回缶ビールをもらっていて、めっちゃ飲むやん、と1人で突っ込みながら。

 過眠症のいいところといえば、移動時間は寝れば一瞬なことです。半分は寝て、もう半分は本を読んでいるとあっという間に到着です。

 通路側だったので写真に収められないのが残念でしたが、着陸前に窓から見えたホーチミンシティは、私の勝手なイメージの東南アジアとは全く違い、ビルが立ち並ぶ超大都市の景色で(ビルが多かったら大都市だと思う短絡さです笑)、さすが人口800万人の都市だと感じました。中学の時にお世話になった先生が「言ってみろ」を「ゆーちみん、ほーちみん」とおっしゃっていたのを思い出して苦笑いです。今回のホーチミン滞在は乗り換えのため空港で7時間余り過ごすだけでしたが、いつかちゃんと観光しに来たいです。帰りの経由地のハノイでは、トランジットの間に半日観光をする予定です。

 当たり前ですが。空港に着くとそこはすっかり異国でした。あー、ほんとにベトナム来たんだなとしみじみ。そこから、空港探検や大会で提出するプログラムの修正、読書をしていたらあっという間に時間は過ぎていきました。夕飯にフォーを食べたところ、謎の野菜の辛さ(?)で唇がヒリヒリしています。

 明日の最大ミッションは、TGVで寝過ごして目的地のボルドーを通り過ぎないようにすること。飛行機でぐっすり寝ます

<2023/7/3、ベトナムホーチミン、タンソンニャット国際空港ベンチにて>