営業マンと納期
日本の営業マンは常に何かに追われている。
かくゆう私も、毎日納期に追われている。
半導体業界で営業マンをしている私はいつも納期に追われている。
半導体不足のため、生産量を増やすために各企業は設備投資を早急に進めている。半導体をつくるための装置が半導体不足により長納期化しているという異常な事態。
なぜ、世界中の人たちはこんなに納期に厳しいのだろう。
納期が1日遅れるだけで、何であんなに怒られなければならないのだろう。
回答が遅れるだけでどうしてあんなに怒られなければならないのだろう。
提出が遅れるだけでどうしてあんなに怒られなければならないのだろう。
私が怒られるということは、きっと怒っている人も誰かに怒られるのが嫌だから、私を怒鳴りつけるのだろう。
私は怒られながらいつも思うことがある。
世界中の人たちが納期に厳しい原因を知りたい。
目には見えない「悪の根源」のことをずっと考えている。
想像もつかない「悪の根源」を。
某自動車メーカーがサイバー攻撃で工場が1日停止した。
それでも急ピッチで復旧し、翌日にはすぐに生産を開始した。
あの時間もおそらく多くの関係者が寝る間も惜しんで、生産開始のために働いていたのだろう。
みんなは誰のために、そして何のために自分の時間を削ってまで働いているのだろう?
納期が遅れるとやってくる「悪の根源」のために働いているのだろうか?
そんな社会に疑問を思いながら、明日からも私は働く。
いつかは「悪の根源」のために働くのではなく、
「誰かのため」に働きたい。
「誰かのために」全力で仕事に取り組めるよう、社会人2年目の私は未来を模索していきたいと思う。
-了-
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