今月、撮りながら3回も泣いてしまって
涙もろくなるのは、年を取ったから。
よく言われますね。
でも、それは「年を取る=いろんな経験を重ね、人の喜びや痛みがよりわかるようになったから」と聞いて、涙もろいのも悪くないじゃん、って思えるようになりました。
私は中学2年生の時に野球に興味を持ち始め、写真を撮るようになったのは大学生のころからなんですが。
これまでも試合を撮りながら胸がいっぱいになり……ということはありました。こみ上げる、で終わることもありますけど、涙流すときも。数えるほどでした。
それがなんと今月だけで3回も泣いてしまって。
うれし涙も、悔し涙もありました。
やはりね、長い時間をかけて見てきた(撮ってきた)チームの試合だから、なんですよね。
悲願を達成したり、優勝候補を倒したり、決勝で惜しくも敗れて優勝を逃したり。
選手たちが目標に向かって、苦しみながらも精一杯立ち向かう姿をファインダー越しに間近に見ています。
肉眼で見るよりも、ずっと近くに表情をくみ取ることができる。
私は撮るだけじゃなく、試合の前後に話を聞いたり、直接コミュニケーションをとることもあるので、聞いた言葉のひとつひとつがプレーする姿に重なっていくんです。
そして気が付けば夢中で自分も試合に入り込んでる。
一緒に戦っているなんて言ったらおこがましいけれど。
だからあるチームが悲願を達成した時は、涙を流す彼らを見て「本当によかったね」って一緒に泣いた。
また別のチームが昨年負けた相手にリベンジして決勝まで勝ち上がったときはみんなのすごさに震えて涙が込み上げたし、頂点まであと一歩届かなかったときは悔しくて勝手に泣けてきた。
年を取ったからだけではなくて、私がずっといろんな彼らを見てきたことで勝手に愛着が沸き、みんなの喜びや苦しみ、悔しさが手に取るようにわかるから、胸がいっぱいになって勝手に泣いちゃうんですね。
共感力が高まった、ってことなのだろうとおもいます。
もうね、なに泣いてんの、って笑われそうですけど(笑)
それだけみなさんがひたむきに頑張っているんです。
しかも、私が撮っている社会人軟式野球は、注目度も高くないし、全国大会の決勝でも観客のほとんどはチーム関係者、ご家族がほとんど。スタジアムが甲子園のように満員になることもない。
だけど、目の前でプレーするみなさんは高校球児に負けないくらいまぶしくて、ひたむきで、野球が好きで、仕事も家族ももちながら、泥だらけになって頑張ってる。
こんなに素晴らしい野球の世界に出会わせてくれて、ありがとうございます。本当に最高な時間を過ごさせてもらってる。
いまはそう思いながら、撮り続けています。
今年はたくさん泣かされた9月だったな。
一生忘れないと思う。
それではまた( ˘ω˘ )💚
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何か感じてくださったのでしたら、そのお気持ちだけで十分です。ありがとうございます。