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「瞬間」を楽しむ芸術・演劇の魅力を伝えたい!

演劇は最高にエキサイティングな芸術だと思います。
役者さんが熱い演技をくり広げ、劇場内にいる全員で同じ空気を共有する…。

同じプログラムでも台本通りに進むわけではなく、役者さんはその場の空気を感じ取り、公演回によって表現を変えたり観客席までやって来てお客さんを巻き込んだりします。
つまり、同じ瞬間は二度と訪れないのです!
私は、「瞬間」を楽しむ芸術・演劇に、かれこれ10年以上ハマっています。

このnoteを読んでくださっている方の中には、

「演劇なんて観たことない…」
「演劇ってよく分からない…」

という方もいらっしゃると思います。

実は、若者の劇場離れは演劇界で課題になっているそうです。
若い世代のお客さん向けに通常より安い価格でチケットを販売しても、「集客に苦戦している」という声を関係者の方からよく聞きます。

私も、小学生の頃に学校見学で地域センターに公演を観に行ったくらいで、「自分から積極的に行きたい」とは思っていませんでした。(汗)
しかし、学生時代の体験を通して、人間の身体から発せられるエネルギーを目の当たりにし、すっかり虜になりました。
その日その場所に行かないと味わえないのも大きな魅力的です。

このnoteでは、「瞬間」を楽しむ芸術・演劇の魅力をお伝えします!
自分の体験をもとに、①中学時代 ②大学時代 ③現在の3本立てでご紹介します。
演劇にほんの少しでもご興味を持っていただけたら嬉しいです。

中学時代|演劇部の発表を見て号泣

演劇を観て初めて感動したのは、中学校の前夜祭で演劇部の発表を見た時です。
「パコと魔法の絵本」という作品で、2008年には映画化され、役所広司さんや妻夫木聡さんが出演されたので、ご存知の方もいらっしゃると思います。

あらすじはこんな感じです↓

個性的な人たちが集まる病院が舞台で、院内で一番の嫌われ者のおじいさんが主役です。
ある日、おじいさんはパコという女の子に出会うのですが、パコは事故の後遺症で1日しか記憶を保てません。
おじいさんは相当な気難し屋で誰にも心を開きませんでしたが、パコと接するうちに「彼女のために何かできることはないか」と考えるようになります。

ラストは「あの気難し屋のおじいさんが、パコのためにこれほど奮闘するなんて…!」と胸を打たれる、とても感動的なシナリオです!

前夜祭は全校生徒が参加するのですが、ラストシーンでは冗談抜きでほぼ全員涙を流していました。
しかも、静かに泣くんじゃなくて、役者さんの声が聞こえないくらいワーワー大声で泣いていました。(笑)
体育館じゅうが感動の嵐に包まれて、カーテンコールでは役者さんたちも号泣。
まるで大物アーティストによる音楽ライブのクライマックスのようでした。
「こんなに会場が一体になるなんて、演劇ってすごい!」と感動したのを鮮明に覚えています。

大学時代|「その瞬間しか味わえない芸術に触れろ!」

中学生の時にあれほど感動したものの、それからしばらく演劇を観る機会はありませんでした…。

積極的に観劇したのは大学生になってからです。
ある授業で、教授から「とにかく演劇やダンスを見に行け!」といきなり怒鳴られました。(笑)

「座学ばかりしていても意味がない」
「美術館に行ってただ作品を眺めるだけじゃ勉強にならない」

教授は「その瞬間しか味わえない芸術に触れろ!」と教えてくれたのです。

しかも、演劇は「U25」(25歳以下)などの割引サービスがあり、若い人ほど格安で観られるのです。
私は新国立劇場の「U25優待チケット」をよく利用していました。チケット料金は、演劇やバレエが通常料金の半額、オペラがS・A席5,000円以下になります!
「安くなるなら、今のうちにどんどん観に行かなきゃ!」とスイッチが入りました。

新国立劇場で初めて観たのは、教授がおすすめしていたバレエ「シンデレラ」です。バレエダンサーの卓越した表現力や、美しい舞台美術に引き込まれ、時間を忘れて楽しみました。
すっかり魅了された私は、バレエに限らず、演劇やオペラ・ダンス・クラシック音楽のコンサートなど、お小遣いが尽きない限り劇場に通いました。
今振り返ると、ハイレベルな作品を格安で観られるなんて、とても贅沢な時間だったと思います。

現在|演劇フェスティバルの事務局スタッフとして働くことに

大学時代に劇場に行きまくっていたものの、就職後は仕事が忙しくなり、ほとんど足を運べずにいました。
大学生の時は、月に最低1回は観劇していたのですが、年に1回観に行ければ良いほう…。

しかし、フリーランスになってから、偶然にも演劇にガッツリ関わることになりました!
出産後「フリーランスになりたい」と考えていた時、ある演劇フェスティバルのスタッフさんとランチに行く機会がありました。
お仕事の内容を伺ったり、「フリーランスになる準備をしているんです」と相談させてもらったりしました。

2021年1月頃、「いよいよフリーランスになるぞ!」と意気込んでいたところ、その方からお声がけいただき、演劇フェスティバルの事務局スタッフとして働けることになったのです!
(その方にはいくら感謝しても足りないくらいです…)

これまではお客さんとして演劇を楽しんでいましたが、どんな風に作品を作っているのか、どのように広報しているのかなど、裏側のお仕事を知ることができました。
監督さんや役者さんはもちろん、関わっている全員が演劇を愛していて、準備の段階から熱量がすごいです。
「好き」が転じて、演劇に情熱をかける方々とお仕事ができ、本当に嬉しく思います。


中学生の時、演劇に心を打たれてから早20年弱が経ちました。
現在は仕事や子育てがあり劇場を訪れる機会は減ってしまいましたが、大好きな気持ちは変わりません!
また、演劇の仕事で創作の現場に近いところにいられて、たくさんの刺激をもらっています。

これからは、お手頃価格で観られる演劇や小さなお子さんも楽しめるプログラムなどをnoteでご紹介できたらいいなと思っています!
ひとりのお客さんとして、演劇を支えるスタッフの一員として、一人でも多くの方に演劇の魅力をお伝えしたいです。

今回は、「Webライターラボ」のコラム募集企画に参加するため、この記事を書きました!6月のテーマは「ライブ」です。ライブと聞いてすぐに思い浮かんだのが演劇でした。
「演劇が好き!」という気持ちをめいっぱい詰め込みました!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Discord名:浜田夏実
#Webライターラボ2406コラム企画


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