見出し画像

目に見えている時だけ思いやるなんて、単純すぎる。

人の痛みは、目に見えるまで、肌で感じるまで知ることができない。
たとえ今、すぐ隣にいる人でも。
なんの素振りも見せずに平気な顔をされたら、気づくことも心配することもできない。
分かりきったようなことを言って寄り添ったって、当事者でない限り分かりきれないことが多すぎる。
でもたとえ痛みを知ったって、数日後に本人がまた何食わぬ顔で戻ってきたら、その人の苦しんだ過去なんてすぐに忘れてしまう。当たり前の日々に戻ってしまう。本人は1人で隠しているだけかもしれないのに。目に見えている時だけの心配で終わってしまう。

自分も含め、人は単純すぎる。

こちらからすれば、助けを求めて最初から最後まで声を上げ続けてくれたらなんて思うけど、当の本人は上げずに居なくなってしまうのだから、やるせない。

失うと困るモノがあるならば
居なくなると悲しい人がいるならば
失うまで全力で向き合うなり愛すなりしなければならないと思う。痛みが見えなくたって、分かりきれなくたって、その人を思う気持ちを忘れてはならないのだと思う。

そうでなきゃ後悔ばかりが残ってしまう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?