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ボヤけた選択肢

沢山並んだ選択肢。選ぶ2歩までは確かにハッキリと見えていた。でも、そこから更に1歩を踏み出した途端、急にボヤけてしまって、輪郭が掴めなくなる。

仕方が無いからまた1歩下がる。そうするとまた沢山の選択肢はハッキリとその姿を表す。

今度は違う選択肢へ歩みを進めてみる。

まただ。最後のビジョンだけはどうしてもボヤけてしまう。必死に目を細めても、モヤが掛かった視界は晴れない。曖昧な完成形を眺めながら悟る。

どの選択肢を取ろうが同じ事だ。2歩手前の印象から一足飛びに選び取らなければならない。

数年間はその選択肢に縛られるというのに、最後の最後でこんなにボヤけたビジョンを見せてられても、なんの参考にもなりやしない。

それでも、その作業を何度か繰り返すうちに、「きっとこれだ」というものを見つける。

…踏ん切りがつかない。

気休めにまた別の選択肢のボヤけたビジョンを眺める。

どれくらいの時間悩んだだろうか。沢山の選択肢を手に取っては戻し、やっと決めた。これならきっと大丈夫だ。




そうやって選び抜かれたのが眼鏡です。

目が悪いから眼鏡を買いに来てるのよ。試着を勧められて、度なしのサンプル眼鏡掛けて鏡を見ても何も分からん。顔面が文字化けしてるのよ。

その後数年は使う物だし、眼鏡の選ぶのって結構大変な事なんですよ。何とか決めても「これで大丈夫だったかな??」ってなっちゃう。眼鏡掛けた完成形ちゃんと見れてないから。

身近に眼鏡新調した人が居て、似合ってなくても、指摘はやさしくしてあげて下さい。

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