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【サッカー考察論⑤】「効率」という観点からサッカーを考えてみる。


皆さんこんにちは。西田です。

今回はサッカーの「効率」というものに焦点を当てサッカーを考察した記事になっています!
前回は日本の練習試合に対する私の意見を書いた記事になってますので、興味があれば是非そちらもお読みください!


【ゲームモデルとシステム】

チームを発足するとき、構成をするときに必要な「ゲームモデル」そして、試合に臨むときの「システム」など、皆さんは普段どのような目的、意図を持ってこれらのようなことを考えていますか?
※ゲームモデルについてはこちらの記事で詳しく書いています!

もちろんゲームモデルもシステムも、そのチームの特徴や監督の考え、チームに関わる外敵要因などを考慮したうえで、次の対戦相手に対する戦い方や分析を行なってこれらは考えられるものですし、チームのレベル関係なく、どのチームでも考えるべきであり、それを元に普段のトレーンングは行われるべきであると考えます。

では、私が今回テーマにしている「効率的」とは一体どんなことでしょうか?



【効率的とは】

インターネットで「効率 意味」と検索すると、次のように定義されています。

1 機械などの、仕事量と消費されたエネルギーとの比率。
「効率のよい機械」「熱効率」

2 使った労力に対する、得られた成果の割合。「効率のよい投資」


私の解釈で1の意味をサッカーに置き換えると、


仕事量
=疲労感が無く冷静に高パフォーマンスを発揮してプレーできる量

消費されたエネルギー
=90分間における残りの体力

というように当てはめてみることが出来ました。
これを元に効率の良い、悪いをサッカーで起こる状況で考え、以下のように振り分けてみました。

「サッカーにおける効率の良い状態」
消費されている体力が少ないのに対し→
・試合の主導権を握っている。
・得点を決めている。
・自分たちのやりたいサッカーができている。

「サッカーにおける効率の悪い状態」
消費されている体力が多いのに対し→
・守備をする時間やピンチが長い。
・相手に得点をリードされている。
・うまく自分たちのサッカーができていない。

この振り分けをさらにグラフ化してみると、、、、

スクリーンショット 2021-08-25 22.37.08

スクリーンショット 2021-08-25 22.37.33

※数値等はイメージです。

なんとなく私が頭でイメージして「効率の良いサッカー」と「効率の悪いサッカー」をパフォーマンスレベルと疲労度を高い順に10~0に当てはめ、横軸を試合時間にした折れ線グラフを作成してみました。




【効率の良く試合を進めるには】

このグラフから見えてくる「効率の良いサッカー」とは、選手全員の疲労度とパフォーマンスレベルの2線の交点が試合の終盤であればあるほど、効率良くサッカーができているということです!
つまり、あまり疲労感を感じないまま、自分たちのやりたいサッカーやメンタル的余裕を持っている状態でサッカーを行えている時間が90分の中で多いということが、私は「効率良く試合を行える」ことだと考えています。

一方、常に相手にボールを持たれ、守備やピンチに対応する時間、言うならば「自分たちが気持ちよくサッカーができていない」時間が長ければ長いほど、効率の悪いサッカーをしているということも言えると思います。

試合を戦うのであればなるべく効率良く試合は進めた方が良いはずですし、その方が、試合に勝てる可能性も、疲労感や怪我のリスクも低いまま、そしてストレスを感じることなくサッカーができるとは思いませんか?

では、どのようにすれば効率良くサッカーができるチームを作り上げることができるのでしょうか?

もちろん様々な効果的なトレーニングや、高パフォーマンスを発揮できるようなフィジカルやコンディショニング等の身体的なケアも大切ですが、私は指導者やコーチが、選手らにこのトレーニングで改善したいことは何か、どんなことを目的にやっているのかをしっかりと理解させることが大切で、つまりは選手たちの頭脳の部分を鍛えることが何よりも必要なことなのでは?と考えてます。
なぜなら、実際にピッチのなかでプレーするのは選手自身であるからです。もし11人全員が試合中に自分たちがやりたいサッカーを常に頭の中で共有し、様々な状況に対して適切なプレーができたらどうでしょうか?
それこそ些細なミスによる守備や、意思の疎通ができなかったことによる無駄な体力の消費も無い効率的なサッカーが行えているはずです。



【まとめ】

効率的に楽しくサッカーをするのは選手のサッカー理解とインテリジェンスが必要です。そして、それらを養い、彼らにそれらの知識や、経験を与えるの事が指導者の重要な役割であると考えています。

今回の「効率的なサッカー」とは完全に私の勝手な考えであり、そんな簡単にサッカーはうまくいくスポーツでもないと思っています。

ただ、私も選手時代を長く経験してきたなかで何度もこのような感覚になった時のことを、自分の言葉で今回はなんとなく表現してみました。
もしこのような考えに少しでも共感してくれる人がいれば良いなと思っていますし、おそらくこれは私自身が「こんなふうにサッカーがしたい!」と思っている願望なのではないかとも思っています。。。


最後まで読んで頂きありがとうございました!
また次回の記事でお会いしましょう!
Hasta luego!



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