ジャニオタ、というだけで虐げられてきたあなたへ。

2020年7月29日。渋谷すばるがインスタグラムに投稿しました。

元アイドルってなめられるんだな アイドルって凄いのにな なんでなんだろ 理解なんて絶対して欲しくもないけど。出来る訳ないし。 アイドルって素晴らしいのにな。 俺はもうやらないけど。 変な顔でアホなフリしてごまかそう。

私は元すばる担のため、すばるくんが今でも関ジャニ∞だったこと、ジャニーズ事務所のアイドルだったことを誇りに持ってくれていることが嬉しかったです。

でも、同時に思いました。「アイドルを辞めたのに、まだ言われるんだ。」と。現役ジャニーズは立場上なかなか言えないけれど、きっと今この瞬間にも、どこかの誰かにこうして色眼鏡で見られているのだろう。


私は「ジャニーズ」ということだけで軽んじられることが少なくなればいいなと思っています。それは、ジャニーズに所属するタレントたちにとってだけでなく、私たち「ジャニオタ」に対しても。

もちろん、ファンのマナーが悪い、SNSで過激な行動に出る、などジャニオタ自身でその評価を貶めてしまっていることもあります。しかし、今日私がしたいのは、それとは少しちがう話。

私は、ジャニーズにたくさんのことを学んできました。周りにはバウハウス展に興味を持ったり、読書好きで本棚が本で埋まっていたり、古い洋画を嗜んだり、カメラや写真の好きな友人がいます。それらの趣味はとてもオシャレです。適切な言葉を持ち合わせていないのですが、おそらく「造詣が深い」「趣のある」「情趣を感じる」「ていねいな暮らし」などといった言葉と結びつくでしょう。

それに比べると、ジャニーズは「俗」です。

もちろん全員がそのようなイメージを持っていると言いたいわけではありませんが、少なくともその傾向があると思っています。

ジャニーズは女子供が好きなもの。私は現在22歳ですが、「いくつまでこんなことやってんの」「どうせいつか飽きるんだから」「またそんな無駄なものにお金使って」「だから彼氏できないんだよ」と言われたことが幾度となくあります。

他の音楽や芸術の趣味では、なかなか聞かない言葉ですよね。

如恵留くん(川島如恵留/Travis Japan)は、とらまる8月14日定期更新回でサマパラで披露した「名脇役」(Sexy Zone)に込めた想いについて、こう語っていました。「好きなものを好きと言える社会にしたい」と。

きっと、ジャニオタの中には、ジャニーズ好きだということを学校や、会社や、大切な人の前や、いろんな場面で、隠してしまったこと、隠そうかと迷ったことがある人もいるのではないでしょうか。

でも、私は自分の「好き」という気持ちは誰にも邪魔されたくない。自分自身でしか確かめられないことだから、大事にしたい。私の好きな人たちはとても素敵だから、誇りをもって「好き」だと言いたい。本人たちが「ジャニーズ」として堂々と活動しているのに、それをファンである私がなかったことにしたり、恥ずかしいものとしたり、隠したりしたくない。如恵留くんが目指す社会(に通ずると私が勝手に思っているもの)を、私も一緒に作っていきたいのです。

バウハウス展や、読書や、洋画や、カメラを趣味にする人の方が「感受性が高い」「勉強になる」なんてことはない。

だって、私たちはジャニーズの作り出すエンターテイメントを受け取りながら、「喜び」「幸せ」「楽しさ」「悔しさ」「悲しみ」「切なさ」「驚き」「愛しさ」たくさんの感情で心が動かされてきたはずだから。そして、模範的な立ち振る舞いや、人生の指針や、闘う生き方を学んできたはずだから。

ジャニオタとは、「イケメンが歌って踊ってれば喜ぶバカな女たち」ではないのです。


これは、私の宣言です。

これからも、私は自分の「好き」を大切にします。

そして、私がジャニーズに教えてもらったこと、学んできたことを、少しずつ言葉にしようと思います。その記録の積み重ねこそが私が目指す大人像を形作るはず。尊敬できる人の思想や行動は、人格形成に影響を与えます。

彼らのエンターテインメントは「どうせジャニーズ」と馬鹿にされるようなものでないことを、いくつものステージや舞台を見てきた私たちは知っています。彼らがどれだけエンターテインメントに情熱をかけているのかも。そして、それだけではありません。私たちにはそのエンターテインメントを受け取ってきた「眼」があり、「心」があり、「思考」がある。(はず。)

他の趣味より素晴らしいんだ!と主張するつもりはありま……いや、積極的に布教し沼に突き落としたい気持ちはゴリゴリにありますが笑

もちろん、私たちが変わらなければならない部分もたくさんあるのでしょう。


しかし、少しずつ「ジャニーズ」「ジャニオタ」への極端な偏見が減る未来を願って。


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