見出し画像

【イベントレポート】nst#1「スタートアップに求められる社会との対話」

■nks start-up tableのこれまで

 nks start-up tableとは、世の中にうまくサービスや自社のことを伝えたいスタートアップ企業と共に、日経グループの知見とノウハウを基にした講座等を通して、成長に必要なマーケティングについて学び、考え、交流できるコミュニティです。

■イベントの概要

 「リレーションシップ・マネジメントのススメ ~ スタートアップに求められる社会との対話 ~」と題して、WeWork GINZA SIX を会場に、2019年1月29日(火)にセミナーイベントを開催しました。当日は、さまざまなビジネスを展開されるスタートアップ企業のCEOやCMOなど、約55名がお越しになりました。記念すべき第1回目のイベントで、どのくらいの人数が集まるのか正直ヒヤヒヤしていましたが、多くの方に参加してもらえてとても嬉しかったです。

■イベントの様子

 イベントでは、前半に「リレーションシップ・マネジメント」についての講義を、後半にゲストを招いてのトークセッションを行いました。以下、イベントの一部をご紹介します。

写真

 イベントタイトルにある「リレーションシップ・マネジメント」ですが、スタートアップ企業にとって基本的な「リレーションシップ・マネジメント」を2つ紹介しました。1つはお客様に商品・サービス・会社のファンになってもらう「カスタマー・リレーションシップ・マネジメント」。もう1つは、取引先とWin-Winの関係を築き長期的なビジネスパートナーとなってもらうための「パートナー・リレーションシップ・マネジメント」です。事業目的を達成するためには、どちらか一方だけでなく、両方を意識して関係づくりを行っていくことが重要です。

図

 いわゆる「広報」とは、こうした関与者との良好な関係をつくっていくためのコミュニケーションの一つです。メディアのニュースや記事を通じて情報を受発信しては話題にしていくなど、さまざまな手段を用いて関係づくりを行っていくものです。

 スタートアップ企業の広報は、既にビジネスを確立している中堅・大企業のそれとは異なる特徴を持っています。顧客や社会との関係性の差もありますが、武器として持っている要素の違いが影響しています。「経営者の経歴」や「企業ビジョン」が明確で、「ビジネスモデル」自体が武器となり、「アジリティ」を強みに持っています。こうした特徴を活かして発信していくことが大事です。

図1

 また、成長ステージに応じて、コミュニケーションの方法や必要な体制が変化していくという特徴もあります。その事業時期によって、関係を構築していくべき相手が異なるからです。シード期、アーリー期は「コア・リレーションづくり」の強化を、ミドル期、レイター期は「ブランドづくり」へ発展させていくことが求められます。

図2

 いずれの場合も、「誰と」「どんな関係を構築するか」を、そのステージやタイミング毎に意識しながら、その時に最適なコミュニケーションをとることです。「広報」はそのコミュニケーションの一つですし、「広告」という手法もまた、関係づくりのための一つの手法です。広報の役割は、なぜ社会にとって必要なのかを伝えること、広告の役割は、なぜユーザーにとって必要なのかを伝えることです。双方をバランスよく併用してください。

図3

 最後に、どちらのコミュニケーションにも大事なのは、何よりストーリーです。伝える内容とタイミングに合わせて、コンテンツ(情報)とコンテキスト(文脈・背景)をうまく繋げ、情報を整えて発信することで、「伝える」から「伝わる」にすることができます。

 イベントでは、「広報」「広告」の両方について、メディアの視点で社会と対話する考え方と、さまざまな先行スタートアップ企業の施策とを、ゲストトークやいくつかの事例とを交えて、ご紹介しました。

■ネットワーキングの様子

 講座修了後は参加者みんなでネットワーキング。会場に合わせて「銀座」をテーマにした美味しい食べ物とお酒(nks start-up tableメンバーが悩みながら選びました!)を片手に、講座の内容を振り返りました。

写真2

■nks start-up tableのこれから

 スタートアップ企業において、マーケティングや広報に関して、課題や疑問に思うことがたくさんあると思います。nks start-up tableでは、そんな疑問を解決できる講座等をこれからも定期的に開催していきます。ご興味がある方は是非ご参加ください!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?