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雑記 2023.5.3 / 日本史の中での北海道の存在感の話

教科書で教わる日本史は、基本的には日本の中央政権の変遷の歴史であって、北海道から沖縄まで日本すべての歴史を網羅している訳ではない、と遅まきながら気づいた話です。
あくまで個人の感想なので異論はもちろん認めます。

去年ゴールデンカムイにハマって近現代の郷土史に興味が湧いて調べ始めて、そこから初めて北海道には弥生文化の時代が存在しなかった事を知った。
もしかすると、昔の教科書にもそれはサラッと書いてあったのかもしれないけど全く記憶には残ってない。

北海道は明治に開拓されてるわけだから、平安文化や鎌倉文化の時代は無さそうというのは教わらなくても何となくわかっていた。
けど、弥生文化までもが入ってきてなかった事は知らなかった。普通に、縄文文化の次は弥生文化だと思っていた。それが「日本の歴史」だと習ったし。
けどその時点でもう既に、津軽海峡を境に北海道と本州以南(沖縄は違う)は別々の道を歩んでいたなんて。

今の教育ではどうなってるのかなと思ってNHK高校講座の日本史を見てみたけど、弥生時代の回でサラッと「北海道と沖縄は弥生文化ではなく独自の歴史を辿るの」みたいな事をひとこと言っただけで、「じゃあ次は古墳時代と飛鳥時代」って流れて行った。その独自の歴史の詳細には全く触れもしなかった。
次に北海道が出てくるのは江戸時代の松前藩の頃なのかな。

明治時代には本州から和人が大量に流入してくるから結局は北海道にも弥生〜飛鳥〜の流れを汲んでる人がたくさん住む事にはなるんだけど、今現在も北海道には元からここに住んでいる「独自の歴史を辿った」アイヌ民族にルーツを持つ人もたくさん住んでいて、国はその全部をひっくるめて日本であり日本人だというなら、弥生時代、飛鳥時代、平安時代、って学ぶタイミングで、それと並行して"その頃の北海道は具体的にこうでした"というのをその都度入れて欲しいなと思った。
もっといえば、北方領土を固有の領土だというなら、"その頃の北方四島は"っていうのも同じく学びの中に入れて欲しい。
私が道民なので北海道に肩入れした文章になってしまってるけど、沖縄も同じこと。今現在日本である場所の歴史は、日本じゃなかった頃の事も含めて日本の中央政権の歴史と時系列を合わせて教えて欲しかったなと思った。

自分から学びに行けばいろんな情報は手に入るけど、教科書や学校の授業の中にその入口があまりにも少なすぎる。
中央政権とその周りだけで世の中の出来事が進んでいって地方は何となく付属品な感じが、今の日本のスタイルと同じだなと思った。
もちろん、地方発信で全国に広まるものもたくさんあるんだけどね。

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