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影と風のデザイン

沖縄は今週梅雨明けをして、お日さまかんかん照りの真夏に突入した。とにかく暑い!日差しが痛いと表現した方が良いかもしれない。そんな亜熱帯な沖縄での空間造りは、影と風のデザインが重要だ。昔から影や風を作り出す生活の知恵はあるのだが、まだまだ改良出来ると感じている。実際僕が沖縄県内で行われた建築コンペに出してきた案は全て影に対する提案だ。

現代ではコンピューターを使って日影のシミュレーションや、風の解析が出来る。例えば、気持ちの良い影を作る為に、方位によって軒の深さや高さの調整をしたり、窓の位置や大きさを検討する事でその地域の最適解を出せる。また、気圧差の作り方(風の起こし方)を解析したり、それぞれの敷地で吹く風を効率よく取り入れる為に、解析をすることで、敷地ごとで建物の形態も変わってくるかもしれない。

昔の人は経験則から打ち水などを生み出しているのには感服するが、現代ではきちんと解析をする事で地域ごと、敷地ごとに最適解を出すことが出来る。僕達は面白い時代に生まれた。僕は生きている時代にある技術は使い倒し、建物を利用する人にとって気持ちいい空間を作っていきたい。

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