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痛む上に塩。④

身長160cm 体重重め。
卵巣、子宮摘出したのが30代〜40代初め。

元々代謝が活発というタイプではなく
運動もしないできない。

そのせいか動悸。
階段昇降で息切れ。
でも汗はかかない、そんな感じの30代から急に滝のような汗をかき出したのが割と最近、ここ2.3年の40代前半から半ば。
動いてもないのに頭から汗を垂らし、振り返れば散水栓が如く汗が弧を描いく水しぶきのよう、肩周りは色が変わるくらいの汗じみが出来て気温が高い日はこれが塩の結晶となり仕事着に地図を描く。
メガネには水滴したたり拭き直し繰り返し、マスクはビショビショに濡れて取り替え必至。
仕事中は首にタオル巻き更にタオル地のヘアバンドで汗止め。
季節は関係なし。寒くても汗かいてる。
お客さんからは「やる気あるね!頑張ってるね」と誤解されるほどのガテン系スタイルで現場仕事に参戦するはめに。
汗の処理が甘かったからか、脂漏性皮膚炎に罹る。
気化した汗でおでこを冷やしたせいか頭痛も起きる。

これが更年期症状なのか?


どの頃からを更年期と呼ぶのか
どの状態から更年期障害とするのかもこの時は定かではなかったが、少なからず「更年期かもしれない」と意識するところはいくつもあった。

ただ。
動悸はすれど休めば戻る。
大量に汗はかけど、拭くなり着替えるなり対応策はある。
脂漏性皮膚炎は薬とかいた汗の処理をし、風呂上がりの肌のケアを薬用製品に変えることで少々の改善は見られた。
なんのキッカケもなく赤面している時があるけれど、大概はマスクをしてしまうので指摘されることもなければ、されたどころでなんてこともない。

アナタ、それ更年期障害ですよ。
とお医者なり、どなたか手練れご経験にハンコ押されでもしなければ、なかなか自覚も認める事も出来ない。
(そして、この件は術後の検診で主治医に聞いてみたところ「のぼせた感覚があるのなら『のぼせ』ですよ」と、なんとも曖昧な回答をされる。)

若い頃は無かったよ、こんな事は。
ならば…更年期症状ということか。

落ち込む、考え込む、不安感に陥る…
世の中の全員が天真爛漫に明るくハツラツに過ごしているわけではないじゃないじゃない。

しかし、そんな曖昧だったところから
右卵巣を摘出となると私の下腹部からはホルモンが作られる臓器がみんないなくなってしまうことになるので、ホルモン不足は決定的となる。
退院前の採血の一部をホルモン量を調べる検査に回してもらえることになったので、今までの曖昧なものが数値化され明確に出来るのだ。

ただ、今回の手術がなかったら↑この件で病院にかかってはいなかったろう。おかしいのかな?と思っても病院にかかるか?までにはなりにくいところがやはり婦人科案件。

毎日をあっという間に過ごしているとついつい見過ごしがちにもなる。

となると、摘出手術となったことも身体を見直す良い機会ということなんだろうか?

家のこと、
家族のこと、
パート勤務先…
やりかけていること…………。

でも、急に色々と決まってしまったことなので
受け入れるしかないのだ。


その頃、自宅では
我が家の守護神として見て見ぬ振りをし放置(飼育?)していたゴキブリハンター(アシダカグモ)が卵抱えて明るい玄関の隅にまで出てきたとのこと。

『卵を抱える』という意味でなんとなくシンパシー感じてしまっていたが、その日のうちに子蜘蛛が孵ってしまいワラワラと四方八方へと…

残された家族は大変だったそうだ。

そういうタイミング、
巡り合せだったんだろう。
アクシデントの上塗りである。

病人も大変だけども残される方はもっと大変であって…

病気にはならないほうが良いことだけは
間違いない。


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