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社会人の経験値の差

これまで幾つかの会社を経験してきました。また、大企業から中小企業までと、いといろな沢山の人達と仕事してきました。
主に仕事をしてきたのは製造関係の業種でしたので、設計から製造、出荷までに関係する部門と部品製造委託先である協力会社関係の人達になります。その経験から、感じてきたことを備忘録として残します。

機会
大企業と中小企業では当然、従業員の人数が大きく違い、更にその業務関係で接する機会と出会う人の数が違ってきます。
また、企業によって所属部門の人達の知識レベルやスキル、文化的な考えかたも大いに違っています。
そういった人達と接する人数が多いことが、その経験値も当然高くなることになります。
ただ接すれば、経験値が高くなるものでは当然ありませんが、仕事をする以上何らかの目的があることで、何らかのモノを準備したり、仕事の依頼をしたり、説明したりして相手を動かす必要が発生してきます。

経験値
経験してきた大企業と中小企業では組織や業務内容が違いますが、大企業では設計から生産販売までの一連の部門がありますが、中小企業はそれらの製造部分の一部を担当することになります。

ここでの経験値とは、如何に関連する人を動かすことかと定義します。

上司でも同僚、部下、関連部門、取引先と人と接する機会があれば何らかの業務関係があり、他者を如何に動かしたかが結果的に成果物の大きさに関わると思います。

事例として新製品の立上げを通して見てきたことを上げると
大企業
新製品立上げの場合に関係する部門
・社内では設計部門、資材調達部門、生産管理部門、製造部門、生産技術部門、品質保証部門、、、こういった組織メンバーと業務を進めることになる
・部品製造委託先となる取引先は、協力会社の一部の部門と協業することになるが主に社内の、メカ電気技術、製造技術、品質保証部門が担当することになる

中小企業
中小企業の場合は、大企業からの生産委託となるので主に自社内の製造に関係する部門が中心となる
・主に品質保証、技術、製造部、が担当する

新製品立上げ
この新製品立ち上げに関する業務における経験値になる構図としては、大企業である委託元は指示する側、中小企業は受託側として指示を受ける側の関係になのが一般的です。
ここでの指示を出す側の担当者は、製品品質など責任を負って指示することになるのでスキル、情報、判断、確認など製造に関わる全ての経験値を積上げることになる。
一方、中小企業の担当者は指示通りに製造することが本業となるので、指示をされるまで中小企業側は待ち状態となる、いわゆる『指示待ち』となり新たな経験値は、なかなか積み上がらない。
特に中小企業の部長クラスの管理者ともなると、自分の考えなど微塵もない人を何人も見てきました。

まとめ
両方に所属してみて、中小企業の方が経験値を積上げるのはかなり不利な状況と思うが、指示の目的は何か?と問を立てることでかなりの部分が解決できる筈である。
指示には何らかの目的があるわけで、それの理由を聞く中小企業の人達は経験的に、ほぼ皆無でしたね。
指示を待っているだけでは未来は開くことはないので、ぜひ、目的は何か?と問を立ててください。

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