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量の努力と質の努力

これまで大企業から中小企業のいろいろな人達と仕事をしてきました。
製造業を中心に業務をしてきて気が付いたことを記します。

仕事をしていく中で働くからには、何らかの価値観に基づいて行動していると思います。その価値観は、人それぞれ多種多様でありますがここでは評価されることで昇進、昇格、昇給を目指して努力していることについてになります。

この努力の仕方には、ふたつの方法があると思います。
それは、量の努力で長い時間をかけることを良しとする考え方と、質の努力で中身を重視する考え方になります。

量の努力とは
量=時間 どれだけ長い時間を費やすか
この価値観を小さい頃から植え付けられている
特に身体スポーツ関連は、監督、コーチ含めこの思考が強い
気合と根性 これ日本人が大好きなこと
多大な時間費やし努力して、優勝や金メダルを取った日には皆が涙する価値観である

仕事に置き換えると「長時間労働」=「疲れた」=「頑張った」と勘違いしている。
日本人は「残業時間会社にいること」が仕事の目的になって、さしたる成果も出さなくても「残業した」=「頑張った」なんて発想になって満足している。
これをやっている以上は、質の努力に向かうことは無いのです。

量の努力は、単に時間を費やすことであって、作業や勉強、訓練などに
費やされる時間の量を指します。例えば、2時間勉強することが量の努力です。

質の努力とは
一方、質の努力とは、仕事や勉強、訓練などに取り組む際に、効果的に効率的な方法を用いて行われる努力を指します。
例えば、集中力を高めるために集中できる環境を整えること、問題解決のために論理的思考を駆使することなどが質の努力にあたります。
質の努力をするためには、分析や解析を行った上で努力の方向性を決めることになります。

具体的には、受験であれば自分の能力分析と、受験校の科目別出題傾向など要素を分析することで何を優先的に取組むのかを決めることになります。
仕事であれば、担当分野の業務は何があるのか、どの様なフローになっているのか、関連部署とどの様に関連しているのかと分析することで業務の効率を図る狙いを絞ることになります。
ここに思考の時間を費やすのです。

バランスも必要
量の努力は、必要な時間を費やすことである程度の成果を上げることができますが、それより質の努力をすることでより短い時間でより多くの成果を上げることが出来ます。常に最適な質を上げることを求めていろいろ考えることが大切であり、バランスよく行うことも重要になります。

繰り返しますが、日本では過去、練習時間が長ければ長いほど上達するという考え方が広く浸透していました。そのため、多大な時間をかけて練習し、それを評価することが一般的でした。仕事であれば、長時間残業すること。
これを量の努力と呼びます。それがこれまでの価値観で、評価の対象になっていた。
今だに儲からない中小企業ほど、この価値観のところがあります。
効率が上がらない、だから結果的に儲からない企業なんですね。

しかし、現代では、効率的にポイントを絞って練習することが重視されるようになってきました。つまり、限られた時間の中で、的確な練習を行い、より効果的に上達することが求められているのです。
これを質の努力と呼びます。

質の努力においては、まず目標を明確にし、その目標に必要なスキルや知識を身につけることに集中します。
そして、そのスキルや知識を身につけるために必要な練習を選択し、集中的に取り組みます。
つまり、量の努力とは違い、単に時間をかけるだけではなく、的確なアプローチで練習を行い、より効率的に上達することを目指すのです。

現代のスポーツやビジネスの世界では、質の努力がより重要視されています。限られた時間の中で、より効果的に成果を上げるために、目標に向かって効率的に取り組むことが求められているからです。

まとめ
量の努力と質の努力であるが、言い方を変えれば、手と頭の関係に置き換えることも出来ます。手の速さは限界があるわけで、頭を使うことで今の仕事を無くしてしまうことや別な方法に置き換えてしまうと言うことです。
今やっていることが成果に結びついていないのであれば、今のやり方に問題があるわけで、当然見直すことが必要です。その場合、質の努力に取組むことです。持てる時間は、皆平等ですから如何に効率良く成果を出すことを目指すべきです。そういう思考と行動を取ることで、自ずとスキルが向上していくことになるし、結果的に評価も上がることになります。

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