僕らの中には地図がある?
トールマンという人が、ゴール部分にエサを置いた迷路を作って、その中にネズミをいれ、たどり着くのを確認する実験を繰り返すうちに、ネズミの頭の中にはゴールまでの地図のようなものが出来上がっているのではないか、と考えました。これをメンタルマップと言います(認知地図、と翻訳されています)
認知とは周りの環境を判断したり、こういうものだな、と理解をしていくことです。
たとえば、学校や会社までの道筋を手書きしてください!と言われた時に、もちろん共通する部分もありますが、あなたが描いたものと別の人が描いたもの、精密なものとを見比べると様々なズレがあると思います。こういったズレをあつめていくと、あなたのメンタルマップの性質がわかる、と考えたわけです。
もちろん環境も作用していて、複雑な迷路のような場所と、一方通行が多い場所では個人差やズレは少なくなるとも考えられています。
たとえば、目的地に着きたい時に「あっちの道はよく混むんだよな」「あっちは曲がり道が多いし・・」と考え、カーナビが示すように適切なルートを脳内での地図を使って、自らの行動を決めているということです。
それまで行動というのは、特定の刺激に対して、特定の反応が出る、とが考えたS-R理論と言われる行動主義という考えかたが主流でした(行動主義 についてはまたゆっくりと・・)
トールマンたちは、この刺激と反応が結びついて生まれる行動には内的要因が関係しているのではないか、
たとえば、Aと言われたらB!という反応が必ず出るわけではなく、
Aと言われても、実際の行動にいたるまでには間に自分の中の何か(認知以外にも、信念とか、期待、どうなるかな?と考えたり)が間にはいるから、必ずしもみんなが同じ行動が出るわけではない、その何かに「自分だけの地図」が関係しているのではないだろうか、と考えたわけです。
なんで伝わらないんだろう・・?と思う時、この思い描いているマップが違うことがよくあります。
正しく相手の言ったことを受ける姿勢ももちろん大切、ただ相手の中には違うものがあるかもしれあい、と自分の中で心に留めておくことも大切かもしれません。
あなたの心が少しでも楽になるために、またあなたの中の地図はどんな地図なのか、どういうときにみんなと違う地図が生まれるのか。
ちょっと一休みしながら、考えてみるのも良いですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました(*´꒳`*)
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