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飲み会は好きではなかったが...

私も会社で仕事をしてきましたから、多くの飲み会に参加してきました。
それになにか意味はあったのか、と言えば、ほとんどなにもありませんでした。
だからでしょうか。
飲み会で記憶に残っていることはなにもありません。
そもそも飲み会でお酒を飲むこととは、そのようなことなのでしょう。

私が飲み会を好きにならないのは、話題が狭く、お酒にまかせた会話に終始することになるからです。
私は、一人でお酒を飲むほうが、自分にむいていました。
お酒を飲みながら、本でも読んでいるのがちょうどよかったようです。

だだ、例外がありました。
ソニー子会社の社長と飲むときでした。
話がおもしろいうえに、東京通信工業時代からの話が聞けるのですから、私には、とても大切な学びの機会となっていました。
ソニーにもこんな時代があったのか。。。

また、ソニー子会社時代の尊敬する先輩たちと飲む機会があると、先輩たちの話もおもしろく、ゆかいで、こんなに楽しそうに仕事の話ができるのか、とうらやましく感じたものでした。
いろいろな話を聞くことで、私がおこなう仕事の理解におおいに役立てさせてもらいました。
そして、次の日には、学んだことを即実践。。。
私は、この繰り返しで仕事を体得したようなものでしょう。
よき仕事のプロが傍にいて、私の仕事をまじかにみてくれるのですから、仕事がうまくならないわけがありません。

そういえば、ソニー子会社を退職してからは、このような学びの機会はなくなり、できる限りひとりでお酒を飲む時間と空間をもつようになりました。
お酒を楽しむというよりは、お酒を友として、ソニー子会社時代を振り返り、ひとりで楽しんでいたようです。
あるいは、家庭で妻や子供たちとにぎやかな団欒を囲んで飲むことがおおくなりました。

今は、一滴もお酒を飲みませんが、それが今の私のライフスタイルになりました。
本来であればお酒も友ですから、やはり傍において、お酒とともに人生を味わうほうが楽しいはずです。
そんなことを、ふっと思ったりしますが、病気が、今のライフスタイルへ転換してくれました。
お酒を飲むことはできるのですが、今は、お酒を飲まないライフスタイルを大切にしています。
それも自分らしい生き方なのです。。。

人生を味わうには、やはり若いころからお酒との付き合い方を覚えることも大切ではないでしょうか。
決してお酒に飲まれることなく、お酒を友とすることができるような人には、心の余裕があるように感じています。
その余裕が、その人の味になっていくのかもわかりません。

私は、今だ、尊敬する先輩たちのように心に余裕があり、自分の味をつくりだせている人間になれていませんが。。。
それでも、私は、お酒とともに私の仕事人生を体得させてもらった先輩たちとの思い出を決して忘れることはないでしょう。


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