中高生がレジリエンスを高めるための授業教材を開発しました
学校法人角川ドワンゴ学園 経験学習部 能力開発課の向井です。
この記事では、2021年度の経産省の未来の教室事業で開発したレジリエンスを高めるための授業教材について紹介します。
今回紹介する授業教材はWeb上で公開されており、無料で資料や動画をお使いいただけます。
はじめに
レジリエンスとは、誰もが身につけられる精神的回復力のことで、不確実な時代において非常に重要とされる力の一つです。
また、レジリエンスは中高生にとっても重要と言われています。
そこで、中高生が凹んでも前に進めるように、レジリエンスを高めることを目的とした授業教材を開発しました。
教材の開発にあたっては、レジリエンスを専門的に研究されている東京家政大学 人文学部の平野真理先生に監修していただきました。
学園内で実施したトライアルに参加した生徒の感想を紹介します。
具体的な内容の紹介
この授業教材ではスライド・動画・ワークシートを活用しながら、4つのステップを通じて、レジリエンスを身につけることを目指します。
1コマ目では、レジリエンスのアセスメントを行い、レジリエンスの概要を学びます。
2コマ目では、自分へのねぎらいの言葉を考えるワークを通じて、凹んだときの最初の一歩を踏み出すことの重要性を学びます。
3コマ目では、レジリエンスには様々なタイプがあることを知り、そのうえで自分がどのタイプに当てはまるかを考えます。
4コマ目では、自分の強みや過去の経験を軸に、自分の中にあるレジリエンスを探っていきます。
5コマ目では、自分の外にあるレジリエンスについて考えていきます。
6コマ目では、これまでに見つけた自分のレジリエンスを、いかにして日常の中で発揮するのかについて考えていきます。
学園内で行った授業のトライアルでは、獲得的レジリエンスの問題解決志向と自己理解、その他では精神的健康、自尊感情などが有意に向上しました。
おわりに
授業教材の詳細な内容については、Web上で公開されておりますので、下記のリンクからご確認ください。
以上でレジリエンスを高めることを目的とした授業教材の紹介を終わります。
今後もレジリエンスに限らず、中高生がより良く生きることに資する授業教材を開発していきます。