恩送り

お友達の新卒の男の子を連れて
ごはんを食べに行きました。

少し前から仕事や他にも
ストレスを抱えてた話を聞いてて
少し弱っているようで
自分が新卒だった頃を思い出してた。

心療内科に通ってて
「就職先で何もなければ通院終了でいい」と
言われるまで回復してたあの頃。

就職したら、
みるみるおかしくなっていって、
すぐに辞めることになったあの頃。

辞めた直後は、絶望しかなかった。

新卒で、こんなすぐ辞めて、
今まで学んだことも水の泡で、
その小さな会社の社長に
「あなたはダメ人間です」と言われて、
回復してた心身もホントにボロボロで。

どうやって生きていくんだ・・・
って、絶望しかなかった。

でも、生き延びた。

あの時、心の支えになったマンガのセリフ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
人生が80年として
それを1日にたとえると20歳の君は、
まだ朝の6時だ。
これから始まる1日に胸を躍らせる
そんな時間なんだよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

当時20歳の私が、どれだけ救われたことか。

今まで持っていたものを全部失っても
まだ自分と未来が残ってる。

そうやって気づいて、
そして、おごってやるから飯行こうって
言ってくれた友達がいて
もらった気持ちや思いやりがあるから
今、私はここにいる。

お仕事休み過ぎてお金がないという彼に
払わせる気はないのに
ちゃんと半分出そうとするから

「お金に余裕が戻った時でいいよ。
私はお金に困ってないから」

と言った。そんな言葉が自然に出た。
別に余裕があるわけでもないけど、
それでも自然に出た。

数年前の私なら、
絶対に言えなかった言葉。
お金、困ってたもの。笑

不器用に生きすぎだけど、
その都度、助けてくれる人たちがいて、
その人たちの何人かから、

「私に返さなくていい。
私も困った時におごってもらって、
その人に返そうとしたら、
私じゃなくて誰か困ってる人に
返してあげてと言われた」と言われました。

だから、あなたもそうしなさいと。
「恩送り」というのだそうです。

それをやっとできるようになったんだなぁ
って思った。少しだけど。笑

「お金に余裕が戻った時でいいよ。
私はお金に困ってないから」

そういうと、彼は、
「そんなこと早く言えるようになりたいわ」
と言ってました。

大丈夫。ちゃんとなれるから。

だから、
いつかそうなったあなたも
誰かを助けてあげててくれたら
私は、そっちの方が嬉しいな。

私はいつか
そんな大人な男性になったあなたに
会いたいなって思ってます。

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