『日替わり定食』の優しい習慣
テレワークになって近所に最高の定食屋さんを見つけた。
なんでコレまで気づかなかったのか!と思うくらい素敵なお店。
優しい老夫婦が営んでいる席も10席ほどの定食屋。
メニューもサバの味噌煮、メンチカツ、カツ丼、野菜炒め…など、素朴な家庭料理が並ぶ。
いつも食べながら「次来たときはどれを頼もうかな」と考えながらいただいている。
特別な日替わり定食
そんな最高の定食屋。
先日、閉店20時の30分ほど前に滑り込みで、夕食を食べに行った。
日替わり定食「ホッケの塩焼きと肉じゃが」。
コレだ。
お腹空いてるしコレにしよう。
余談だが、こちらのお店の日替わり定食はいつも『主人公2人制』なのだ。
主役級のメニューが、2つ付いてくる特別なメニュー。
それはまるで、"実家に帰ったときに、母親が気合を入れてたくさん好物を作るような組み合わせ”。
そんな風に思っているので、金曜とかお腹空きすぎている時など、特別なタイミングで頼むようにしていた。
店主の優しさ
しばらくして、日替わり定食が登場。
「最後だから肉じゃが多めに持っておいたよ。」
嬉しい…。
熱々の豆腐とワカメと大根のシンプルな味噌汁。ホクホクご飯に、身がほぐれやすいホッケ。豚肉の油の甘味が染み込んで、角が取れたジャガイモ。柔らかいニンジン。
最後だ。モグモグ箸をすすめていると、
「味噌汁おかわりいる?もう捨てちゃうからさ」と店主。
嬉しい…。もちろんいただきます!
店主:「ゆっくり食べてね」
優しい一言。
こんな一言をサラッと言えるから長いこと続いてきているのだろうな。
肉じゃが大盛りに味噌汁2杯もいただいてしまった。
僕の心とお腹は、ホックホクで幸せいっぱい。
そこで思ったのが、
「僕はお腹いっぱいで幸せ。店主もせっかく作った料理がもったいないことにならなくて、幸せ。」
最高の日替わり定食は“一緒につくる”
コレって最高の関係だな。
よし、美味しかった幸せを言葉で伝えよう。
これでこの上ない最高の日替わり定食になるぞ!
私:「ごちそうさまでした!肉じゃがも味噌汁も最高でした。いつもありがとうございます!」
店主:「たくさん食べてくれて、ありがとうねー。また来てね」
暖簾をくぐって外に出る。
秋の爽やかな夜の風。ちょっと遠回りして帰宅しよう。
よし、閉店間際の夕食は、日替わり定食にしよう。
これは、僕も店主も幸せになれる持続可能な関係性。
食品破棄も減らせるし、みんなが幸せ。
こういうことをたくさん見つけていきたいし、積み上げていきたい。
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