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看護師の退職者が後を絶たない。



◾︎心配していたことがついに起きた。

4月からの退職者数が、ついに15%を超えた。1000人看護師がいたら、150人の退職者という状況だ。退職者が出ることは仕方がないこともある。退職理由が、遠距離恋愛をしていて、結婚することになった、地元で親の介護があり帰ることにしたなど、様々な理由があるが、部署異動の打診で辞めることにした人が増えている。これはまずい。

そう思っていたら、ひとつの病棟で退職者が後を絶たない状況が起きていると耳にした。

例の挨拶を返すことをしない病棟管理者がいるところだ。

やはり。

病棟管理者は、自分や同じようなタイプの主任によって人間関係で人が辞めると思っていないようだ。

やめた看護師は、どんな思いだったのか。

看護師じゃなくてもいい。

道が違ったことに気がつけたけど。

それが、誰かのせいじゃないと思いたい。

◾︎教え子。

話は変わるが、先日、看護師養成所で教員をしていた時の卒業生に久しぶりに出会った。

8年ぶりかな?

全部が覚えている訳では無いが、彼女のフルネームが出てくるぐらい記憶にある人だった。

その彼女が、「先生。私今ね、裁判起こしたの」顔色が悪く、とても元気そうに見えなかった。

何かあるなと感じたけど、離婚?とか?

「職場の上司だよ」

まさかの管理者によるハラスメントを受けて裁判中だとは、思いつくことも出来ない。

言葉が出ない。

「昔の知り合いに会うとよく思い切ったね。と言われるけどね。先生もそう思う?」

またまた言葉が出ない。と言うより、選んでいたら……

「驚いたでしょ。看護学校の先生たちも厳しかったけど。愛情はあったよね。私が今裁判してる人は、病棟の管理者なの。」

えっ……?

「絶対に二度と私のような人を作らせないために、闘うんだ。私は、鬱になる手前で夫が気がついて、夫の会社の人事に相談してくれて、今の状態になったの。」

「辛かったね」

その言葉しか出なかった。

私がわかっている情報は無いので、選んで出てきた言葉と感情は。

泣けました。教え子が辛い思いをしてた。

卒業生の同行まで、私たち教える側は、よっぽどの事がないと把握していない。卒業してから、LINEの交換とかしていなければ。知ることは、こちらから知ろうと努力しない限り、風の便り程度の認識だ。

人を訴える心理状態まで、追い込んでるのは、どういうことなのか。

この出会いがなければ、この2月から書いている文章を続けるか、迷ったこともあり、今日まで管理者のことをまた書くのは、という思いになっていた。

でも。続けようと思う。

これが現実。

管理者の皆さん、師長、課長、係長、主任!副看護師長!

変わらきゃ、次は自分ですよ。

◾︎新人看護師の今。

先輩看護師の皆さん。

新人看護師が、歯を食いしばっているのを気がついていますか。

社会に出て、たった4ヶ月。

何もやれないところから、やっと採血ができるようになりました。

そんな時期です。見える視野がピンホールから理科の実験の虫眼鏡ぐらいになってきた頃です。

管理者の皆さん。

あなたの所属する看護師は、みんな元気ですか?

私の施設では、難しい状況の人が増えています。


◾︎あとがき

私は教え子のおかげで、またひとつ発信していかなければ変わらない社会があるかもしれないと。

心を新たにしました。

看護師のハラスメント。

何が理由なのか。

明確です。

教育です。

少なくとも私には、そう感じます。

あくまで、私的見解ですが。

#未来にできること

看護師が元気になる組織を作ることでしょうか。


読んでくださり、ありがとうございました。

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