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10年後の新入社員の取扱説明書【vol.1】

はじめまして。
私は現役の中学校教員です。
今回は、今の中学生とそれを取り巻く環境から、彼らの10年後の姿を考察し社会がどのように受け入れていくべきかを記していこうと思います。

もちろんこれからの10年間で社会は大きく変わると思いますが、実際にどのようなことが変化するのかは明確にはわかりませんので、2024年現在の流れを踏まえての考察になります。また、当然ながら個にフォーカスしているわけではないので、そのあたりは予めご了承ください。

さて、今私の目の前にいる中学生は物事の判断がつくようになってきた小学校高学年のとき、新型コロナウィルスによる「コロナ自粛期間」を経験しています。小学校に入学してから、さまざまな場面で活躍する先輩の姿を見て育ち、いよいよ自らも先輩として後輩にかっこいい姿を見せようと思っていた矢先に、ほぼすべての学校行事の中止や縮小を経験してきました。

その結果、【自己肯定感】や【人と繋がる経験】を幼少期に培うことなく、ここまで歳を重ねてしまいました。もちろん、コロナウィルスによる影響も少なくなり、日常は戻りつつあり、今は少しずつ、これまであった行事を経験することができています。しかしながら、私たち大人が経験してきた「青春」の一部分を取り残した世代であることに変わりはありません。

そして、何よりも新型コロナウィルスが彼らに及ぼしたものは、【諦めのはやさ】であると考えます。コロナ前は、行事がなくなる、遊びに行けない、友達と接触ができないなどの制約を受けると、ほとんどの子どもたちは反発をしていました。しかし、ウィルス感染によって人の命が脅かされること、社会が大きく混乱する姿を目の当たりにすることで、物事の判断ができるようになってきた子どもにとって、反発している場合ではないという判断は容易にできました。このような諦めの連続が習慣となり、「無理」と言われれば、聞き分けが良すぎるくらいに、簡単に諦めてしまう世代となったのです。

本日はここまで。ここまで読んでいただきありがとうございました。さまざまなご意見も持たれたと思います。そんな彼らが少しでも幸せな人生を歩んでほしいと思いながら、日々の指導にあたっています。また続きを書きますので、お時間許すときにでもご一読ください。

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