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10年後の新入社員の取扱説明書【vol.2】

こちら第2話目です。1話目がまだの方はそちらから是非ご覧いただきたいです。

「コロナ自粛期間」による影響を第1話でも記述しましたが、【人間関係の構築】にも影響を与えています。その主たる原因は、オンラインミーティングの発展によるものだと考えられます。学校現場ではGIGAスクール構想という文部科学省による政策により、コロナ禍で学校に来れない時期にも一人一台タブレット配布して、オンライン授業を行いました。

この頃に教職員をされていた方々は本当に大変な想いをされたと思いますが、「子どもたちの学びを止めない」という気持ちだけで乗り越えられたのではないでしょうか。

その中で、公立私立、地域、校種によってやり方は異なると思いますが、試行錯誤をしながら授業だけではなく、学校行事においてもオンライン映像を利用した非接触型の取り組みを行ってきました。
その結果、仲間と手を取り合いながら共に何かを創り上げるという経験ができませんでした。そして相手に気を遣って自分の意見をぶつけあうことができず、一方的に意見を言うことで、もう片方の子が自分の想いを溜め込んでしまい、「あの子は自分の意見ばかり押し付けてくる子」と不満を抱えてしまうケースが多く見られるようになりました。これまでは、そこまでの人間関係がうまく作れている場合は、たとえ激しい言い合いになったとしても、最後は自分の非を認めて謝罪を、さらに友情を深めていきました。しかし、ぶつかり合うことができなかった現代の子は、これまでどれだけ長く濃い時間を過ごしてきたとしても、これまでの関係を放棄して、「これからはもう関わらない」という決断を簡単にしてしまうようになりました。

今日の社会でも、「退職代行サービス」なるものが存在し、さまざまな状況があるにしても、直接のやり取りを避けることが一般的になってきました。その他のサービスでも、スマホ1つで手続きが終了して、とても便利になりました。これから10年後はさらに人と直接会わなくても完了するサービスは増加することは容易に想像がつきます。つまり、これまで以上に組織の中での人間関係は希薄化し、人間関係の不具合が起こるたびに転職を繰り返すような世代になることを危惧しています。

本日はここまで。ここまで読んでいただきありがとうございました。さまざまなご意見も持たれたと思います。そんな彼らが少しでも幸せな人生を歩んでほしいと思いながら、日々の指導にあたっています。また続きを書きますので、お時間許すときにでもご一読ください。

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