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OKAYAMA×SDGs ユースの集い2022(開催報告)

2022年3月12日(土)、春の訪れを感じるあたたかい日に「OKAYAMA×SDGs ユースの集い2022」を開催しました。
年明けからの新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、2月の予定を延期、開催時間を短縮して、定員も縮小して実施することになりました。しかし、SDGsネットワークおかやま若者部会のメンバーも含めて集った高校生・大学生・若手社会人31名からは、これまでのユースの集いと同様の熱さが感じられました。

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「OKAYAMA×SDGs ユースの集い」とは?

SDGsに取り組むユースの活動を知り、自身の経験や思いなどを語り合うことを通じて、SDGsを自分事として捉えてつながりを広げることを目的に、岡山ESD推進協議会とSDGsネットワークおかやまが主催しているイベントです。前身の「SDGs×ユース・ネットワーク・ミーティング」から数えると、今回で4回目となりました。
企画の打合せでは、「4回目だから、バージョンアップしていこう」と、これまでのユースの集いでは取り入れていなかったフィールドワークの時間を設けることにしました。また、SDGsネットワークおかやま若者部会のメンバーが参加者の中に入り、参加者のみなさんの背中を押しつつも同じ目線でイベントに関わることにしました。
こうした取組により、ESDやSDGsに関心のある岡山の高校生や大学生、若手社会人の裾野を広げて、具体的な行動の開始や取組の拡大につながることを期待しています。

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イベントの様子

初対面の人同士の自己紹介タイムは、緊張の瞬間でもあります。しかし、「SDGs」をキーワードに集ったユース同士が対面で話をする機会はなかなかありません。話し始めると気になることはたくさんです。段々と会場の空気も温まっていきました。

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SDGsのポイントなどを学んだ後の取組事例の紹介では、9つの事例が発表されました。今回初めての試みとして、事例紹介者を参加者募集の際に公募しました。高校生・大学生・若手社会人、それぞれの取組があり、内容も色とりどりでした。短時間ではありましたが、生き生きと発表している姿に、本当に気持ちを込めてSDGsに取り組んでいることが感じられました。

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関心のあるSDGsの番号やキーワードなどを基につくった7グループがそれぞれフィールドワークに出かけました。フィールドは会場周辺の半径約1㎞、岡山市の中心市街地付近です。「こんなところで何を見つけたらいいんだろう?」最初はそう思っていた参加者もいたと思います。しかし、「SDGs」を念頭に歩いてみると、案外いろいろなことに気が付きます。参加者の地元地域と中心市街地の道路の違い、用水路を見て環境について考えたり、福祉的な観点でまちを見てみたり。参加者それぞれの目で、たくさんの新しい発見がありました。

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フィッシュボールという手法を使い、フィールドワークの気づきを皮切りに、SDGsをより身近に自分ごととして捉えられるよう参加者一同で話をしました。「経験してみないとなかなか自分ごとにならない」という意見や、そのハードルを越えていくために「さまざまな課題を本質的に理解して考え、自分で判断できるようになる力が大切だと思う」といった意見がありました。

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こうしたプログラムを経て参加者は、SDGsをより身近に、自分事として捉え、自分だけの観点ではなく、さまざまな立場の人との意見交換が大切であることを体感し、1か月以内に取り組む「アクション宣言」をしました。
最後に岡山ESD推進協議会 岩田事務局長から、SDGsの達成に向けてさらに深い理解と具体的な行動の開始について、ユースへの期待の言葉をいただきました。

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※当日の様子については、こちらの記事(おかやまESDなび)もご覧ください。


OKAYAMA×SDGs ユースの集い2022を終えて
アンケート結果から、参加者にとって満足度も高く、SDGsへの理解も深まったイベントであることを確認することができました。
「楽しくSDGsについて学ぶことができて良かったです!」「フィールドワークではいろいろな発見があって楽しかったです。」「知り合いがいなくて心配だったけど、たくさんの人が声をかけてくださって楽しく参加できました。」などの感想がありました。
今後の取組については、多くの参加者が、ごみ拾い活動やいろいろなイベントへの参加など「SDGsに関連する取組に参加」、サークルでのイベント開催や自治体や団体と連携した企画の実施など「SDGsに関連する取組を自ら始める」と答えています。

SDGsを自分事として捉え、つながりを広げて、以後の具体的な行動の開始や取組の拡大につなげるというイベントの目的を達成することができたものと思われます。
参加者同士の交流や雰囲気づくりは、主催者だけでできるものではありません。「行って良かった」という感想が出てくるイベントを参加者のみなさんと一緒につくることができるのがOKAYAMA×SDGs ユースの集いの特徴です。

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今後もSDGsの達成や地域課題の解決に関する学びと実践の機会を、ユース世代とともに作っていきたいと思います!