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あなたの会社を病気やケガに例えると?

ステイホームだったこともあり
通常は年間120冊を目標にしていた読書量が
今年は本を読むペースが上がっています(140冊ほど)

ステイホームの恩恵は本をじっくり読めたことと、
筋トレとストレッチの習慣ができたことです笑

さて、その中でも最近読んだ本で今年のベストに入るのが、
「問いのデザイン: 創造的対話のファシリテーション」安斎勇樹著

Kindle版がなかったので、久々の紙の本(なんて言うのですかね?)で読破しました。

そこに書いてあったのが今回のタイトルでもある
『あなたの会社を病気やケガに例えると?』
と言う問いです。

この問いすごくないですか?!

著者は企業研修などのアイスブレイクでこの問いを使うらしく、
なかなか言いにくい参加者の自社の実態を、
ある意味気軽に聞き出せる問いとして秀逸だと思います。


さてさて、ここからが今回の本題
これは今のコロナ禍において最重要な問いであると思います。

コロナがもたらした一番大きなことは、
病気としての怖さとは別に、
各国、各企業や各個人の一番の弱みが浮き彫りになったことだと思います。

ざっくりですが、、
アメリカは人種間の格差
シンガポールは移民労働者
韓国は宗教団体
欧州は観光業依存の経済

日本は、国家としてのデジタル化の未発達
(いまだにFAXなのは個人的にも衝撃でした。。)
ハンコ文化や満員電車通勤などの非合理な商慣習や働き方。

また日本の格差の浮き彫りとして、”夜の街”や”若者”など、
高齢社会におけるマイノリティが案の定、
問題(悪者)として決着しそうです。


さてさてさて、話を展開しますが、
コロナは基礎疾患がある人の方が重症化のリスクがあります。

そこで最初の問いに戻ります。

「あなたの会社を病気やケガに例えると?」

結論としては、今まで抱えていた自社の基礎疾患が、
今回コロナにより浮き彫りになっているのではないかと言うことです。


言い換えるとビジネスモデルか財務か人事的な組織構造のどこかに問題が元々あったと思います。

うちの例で言いますと、
海外事業関連の収益が8割超である収益構造が課題だと
3年前からメンバー間でテーマにしていました。

ただ業績も好調だったので本気で対応しようとしていなかったです。
それが今コロナのお陰で浮き彫りになっています。

だからこそ、自社の基礎疾患にしっかりと向き合い、
短期的には、重症化を防ぐために人工呼吸器的な当面のキャッシュの確保、
中長期的には読書や筋トレ的な健康体になるための種まきをしなければいけないと思っています。

「あなたの会社を病気やケガに例えると?」

この問いは最低でも年に1回、できれば半期に1回はメンバーと話し合う必要があると思います。

特に平時において問い続けることが、危機対応力の違いになると思い、
完全に自戒を込めて書いてみました。

NPO法人HERO
橋本

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