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南あわじ市3年間の軌跡 アフタースクール導入でこう変わった「学ぶ楽しさ日本一」南あわじ市の挑戦

地域の方と共に子どもの主体的な活動を叶える南あわじ市の取り組みをご紹介します。

■地域の中に学び豊かな放課後の居場所を

南あわじ市は、兵庫県淡路島の最南端に位置し、広い平野で育てる有名な淡路島産玉ねぎのほか、鳴門海峡の鯛、沼島の鱧や一本釣りの鯵など海の幸にも恵まれています。

豊かな自然環境の中で「学ぶ楽しさ日本一」を掲げる南あわじ市は、子どもが地域で多様な学びを得られる居場所づくりを進めようと、放課後事業のあり方を模索。学校を活用することで誰もが利用でき、様々な体験ができる放課後を目指して、2019年より放課後NPOアフタースクールとの連携をスタートしました。これまで別々に運営されてきた”放課後子ども教室”と”放課後児童クラブ”を一体型(アフタースクール)に移行することを打ち出し、2026年までに市内15校区での実施を目指しています。

■子どもたちが好きなことをして過ごせるように

事業開始当初は新たな市の方針に対し、これまで現場を運営されてきたスタッフの方々から戸惑いの声もありましたが、それぞれ大事にしてきた想いや、やり方を分かち合い、子どもの視点でどんな居場所にしていきたいかを手放さずに何度も対話を重ねました。今では子ども一人ひとりが思い切り好きなことをして選べる放課後へと変わっていきました。

そして、南あわじ市の放課後づくりに欠かせないのが、「まちの先生」の存在です。学校周辺地域に暮らす大人が、それぞれの得意な技や知恵を子どもたちに伝え、好きなことを通して子どもの育ちを応援しています。放課後に新しい出会いや世代を超えて夢中になれる時間を一緒につくってくれるまちの先生は現在、80名以上もいらっしゃいます。

アフタースクールを開校している八木小学校では、やりたいことが見つからず、やんちゃに過ごしていた子が好きなことを見つけて友達と熱中して取り組むようになったり、主体的に参加する子どもの姿を見て、「アフタースクールは、遊びや体験がいっぱいある大切な時間だと気づいた」と伝えてくださった保護者の方もいます。

南あわじ市のアフタースクールモデル校第一号となった八木小学校
ダンスプログラムで楽しく汗を流す、八木小学校の子どもたち
普段大人しい子がカブトムシの話になると饒舌に。子どもの意外な一面がアフタースクールでみえる

2023年度で4年目を迎えた南あわじ市のアフタースクール事業。時々、ウクレレを持って放課後の子どもたちの元へ訪れる市長の守本憲弘さんもアフタースクール事業などの取り組みを通じて、子どもが楽しめる教育環境をつくり、子育て世代のUターンを促したいと語られていました。 

守本市長も子どもたちと一緒にウクレレを演奏

放課後からできることがたくさんあります。これからの南あわじ市にもぜひご注目ください。

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