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生活力向上講座2022【一般開講】報告レポート

ご受講ありがとうございました!

2022年7月&8月に一般開講しました、全9講座が無事に終了いたしました。

本講座についてはこちらから・・・


皆さま、いかがでしたでしょうか?
ご記入いただいたアンケートなどをもとに報告レポートをまとめましたので、ぜひご覧ください。


お申込み数

障がい当事者の方と介助者の方が多くお申込みくださいました。
ご家族の方、医療職の方もありがとうございます。
チームの皆さんで一緒に受講されていた方もいらっしゃいました。

■講座1 地域で暮らす:知っておきたい「体」のこと・・・191名
■講座2 地域で暮らす:知っておきたい「人工呼吸器」のこと・・・211名
■講座3 地域で暮らす:知っておきたい「アイテム」のこと・・・213名
■講座4 地域で暮らす:知っておきたい「姿勢と車椅子」のこと・・・220名
■講座5 地域で暮らす:知っておきたい「コミュニケーション」のこと・・・214名
■講座6 SMAを深く知ろう・・・192名
■講座7 筋ジストロフィーを深く知ろう・・・191名
■講座8 ALSを深く知ろう・・・215名
■特別講座 生活力はチーム力・・・211名

チケットサイトPeatix及びメールでのお申込み総数


アーカイブ配信視聴回数

当日受講できない方向けに、YouTubeでアーカイブ配信をしていました。
「1週間だと短い」「何回も見ています」というお声を多くいただいたので、10月31日まで全講座を限定配信しています。
※お申込みいただいた講座に限りURLをお伝えしています

■講座1 地域で暮らす:知っておきたい「体」のこと・・・449回
■講座2 地域で暮らす:知っておきたい「人工呼吸器」のこと・・・486回
■講座3 地域で暮らす:知っておきたい「アイテム」のこと・・・372回
■講座4 地域で暮らす:知っておきたい「姿勢と車椅子」のこと・・・377回
■講座5 地域で暮らす:知っておきたい「コミュニケーション」のこと・・・342回
■講座6 SMAを深く知ろう・・・260回
■講座7 筋ジストロフィーを深く知ろう・・・252回
■講座8 ALSを深く知ろう・・・486回
■特別講座 生活力はチーム力・・・323回

2022/9/30時点

多くのご視聴をありがとうございます!
あと1か月ありますので、ご視聴いただいてご感想やご質問をアンケートへご記入ください。


各講座アンケート

講座1

・特にSpO2や呼吸回数など、普段から気になる点が明確に理解できたことと、胸郭が硬くならないようにするトレーニング、など実際に行っていける方法を知ることができました。
・1回目の講座で教えて頂いた事を早速実践してみました。胸郭や肺が固くならない様に肋骨の間を指の腹でマッサージしてみました。気持ち良さそうにされており、学べて良かったです。   

受講者アンケートより抜粋

病気による症状を理解するためには、正常を知っておくことが必要です。
栄養管理については、食形態や姿勢、食事環境や介助の方法など当事者とケアスタッフで負担が少ない方法を一緒に考えていく必要があると思います。それと同時にぜひ積極的に胃ろうの造設を検討していただきたいと思います。
呼吸については、正常な呼吸の仕組みと、病気によってどんな影響が出てくるのかは知っておかなければならないことだと思います。呼吸機能の低下は「息苦しい」だけでは判断できないので、形を変えてやってくるということも知っておいていただきたい部分です。

講義を終えて講師よりコメント(一部)


講座2

・利用者様の呼吸器を確認し、通常を見ることで異変に気がつけるようにしたい。
・今まで難しく思っていたが、本講座を聞いて少しだけ理解が進んだ。呼吸器を使っている友人がいるので、理解できてよかった。
・NPPV、TPPVどちらも経験があるので理解出来ましたが、少し難易度が高く感じました。

受講者アンケートより抜粋

人工呼吸器はその響きで、難しそう、怖いなど思う方いらっしゃると思います。怖さは持っていただいて構いません。でも、どういう仕組みになっているのか、何か起こったときにどうすればいいのかを知っていれば怖くありません。
今回は人工呼吸器の仕組みをはじめとした基礎の部分が多かったので、モニターの見方や細かい数値の話などゆっくりすることが出来ませんでした。もう少し細かい内容や応用の話をする機会がまたあるといいなと思っております。

講義を終えて講師よりコメント(一部)


講座3

・実際に在宅介助に入らせてもらっており、日々使うアイテムばかりで細やかな説明とともにもう一度自分の中で確認する事ができた。
・障害が進んでいくと必要になるものということで、今かろうじて動いている、食べられている身ですと、言葉が少し難しかった。

受講者アンケートより抜粋

今回ご紹介したアイテムは、基本や役割を理解した上で、一人ひとりに応じた適切な設定や対応が必要になります。
また、アイテムも様々なリスクを考慮して作られていますが、在宅生活においては、故障や破損もあります。ご本人の身体状態の変化や急変等、緊急対応が必要な時がどうしてもあります。
当事者や介助者だけでは対応できないこともでてきます。
医療職との連携、チームとしての共通理解がとても大事になってきます。

講義を終えて講師よりコメント(一部)


講座4

・仰向けで寝続けることが、横隔膜や肺の機能にすごく影響されることがわかったので、ギャッジアップ、側臥位、カフアシストを積極的にしていこうと思いました。
・もう少し踏み込んだ話が聞きたかった。

受講者アンケートより抜粋

姿勢の調整については今回は基礎編ということで、ポイントを中心にお話ししましたが、ご本人の身体状態や環境、クッションなどのアイテムなどお一人お一人で異なる部分がたくさんあるので、身体の動かし方含めご本人と相談・確認しながら調整していけると良いと思います。

講義を終えて講師よりコメント(一部)


講座5

・コミュニケーションについて、私が知りたいこと以上にたくさんの知識と患者さんに関わる事例を勉強させて頂き、大変満足しました。
・難しいところもあったが、いろいろなコミュニケーション機器があるのだと知れて安心した。

受講者アンケートより抜粋

患者様が使いやすいようにお互いにアイディアを出し合い作成することよりコミュニケーションがよりスムーズに行うことができます。
病気を見るのではなく、「人」を見ることでその人に合ったコミュニケーション手段が提供できます。
そして「決めつけない!」「諦めない!」の気持ちを持ち続けることで、コミュニケーションを取り続けることが可能だと私は確信しています。

講義を終えて講師よりコメント(一部)


講座6

・「疲れさせない、我慢させ過ぎない」がキーワードということ、しっかり理解しました!今思えば、頑張りすぎて気管切開したな、とか、6時間過ぎたら低血糖になるよな、とか普段なんとなく感じていたことを、体系的に勉強できて、不思議と安心しました。
・マヨネーズを用いての排痰イメージ、とてもわかりやすくてよかったです。だから十分な換気が大切なんですね。

受講者アンケートより抜粋

何事もまずは知ることから始り、知ることによって考えがどんどん広がっていきます。今後、日常で「あれっ?」と思う場面があったときに、「そう言えば...」と、本講座を思い出していただければ幸いです。

講義を終えて講師よりコメント(一部)


講座7

・体幹機能が弱いので、体勢を後ろか横か前かにもたせかけていると楽だと感じていたが、それでいいんだと専門的なお立場からお墨付きを得られたと感じた。特に、横にクッションを置くなど、やろうと思った。
・英語を略した表記の場合、括弧して略していない言葉も出していただいていて、そんなところからもわかりやすかった。

受講者アンケートより抜粋

この疾患は重度な呼吸不全があり、易疲労性であるため、在宅生活を継続させるためには必要以上に「頑張らせない」ことが重要ポイントです。我々も疲れていれば何もしたくなくなります。それは患者さんも同じで、やはり安全・安心な生活が送れることが大前提で、その上に自律した生活が成り立つのだと思います。今回は、デュシェンヌ型筋ジストロフィーのケア方法でお話させていただきましたが、他の筋ジスの型、類似する神経筋疾患のケアにも十分応用していただけますので、参考にしてみてください。

講義を終えて講師よりコメント(一部)


講座8

・介入している方が、こだわりが強く怒りをぶつけられたりすることがあり、勤務に入るのが辛くなることがありました。ALSの進行に伴い、お辛いのだろうとお気持ちに配慮しながら対応していましたが、情動制止困難の症状であると理解できたことで、ヘルパー側も自身のせいだけではないと、前向きにヘルパーができると考えました。励みになったため、大変満足です。
・難しいというより、猛スピードでした。YouTubeで再度見ました。この内容なら2回に分けてもよかったかもと感じました。

受講者アンケートより抜粋

症状を知って、経過を知って、その中でも個別性があることを知ってもらうことで少しでも当事者の方の生き方、支援する側の参考になれば良いなという想いで作成させていただきました。考え方としては、身体的な症状と身体的な症状以外に分けて考え整理していきました。この疾患を深く理解する一助になれば幸いです。特に情動制止困難については、知ってもらうから一歩進んで、当事者・介助者それぞれの実際について入れ込みブラッシュアップさせていきます。
ALSを深く知ろうは、多くの当事者の皆さんやそれに関わっている支援者の方によりできたものです。今回もご質問頂いた内容から多くの新しい視点を教えていただき、今後に活かしていきたいと思っております。
今回は大変駆け足に凝縮してしまいまして、分かり難い部分も多かったと感じます。次回は2回に分けるなどの対策を汲み、より深く皆さんのご意見を伺いながら実施できるようにしていきます。

講義を終えて講師より(一部)


特別講座

・とても元気の出る講座でした。森脇さんのような人に支援を受けてみたいと思いました。今回、森脇さんの思いや技術を盗み、もっとロジカルに、失敗を心に留め、思いを汲み取れる人になりたいなと思いました。
・講義の構成はとてもわかりやすかったのですが、チーム力を体系的に考えたことがなく、理解に時間がかかりました。

受講者アンケートより抜粋

今回は、生活力養成講座の最終講義として、生活力をキーワードに、チーム機能についてお話させて頂きました。当事者だけでなく、医療福祉職の生活力を損なわないために、チーム内の対話や専門性を身に付けることの重要性について、少しでも理解して頂けていたら幸いです。

講義を終えて講師よりコメント(一部)


全体を通して

・内容がどれも充実しておりましたので、また企画してくださることを楽しみにしております。講師の皆様ありがとうございました。
・講座全体を通して次年度への希望ですが、アーカイブを2週間にして欲しいです。
・講師の方の声が小さい時があり、もう少し声を張ってお話してくれるとありがたいです。次回も、そして気が早いですが次年度も期待しています!

受講者アンケートより抜粋


一般開講を終えて

「どうしたらもっと皆で学べる講座になるか?」
「どうしたらもっと在宅生活をするもの、支えるものが安心して関われるか?」
「現場では何を求められているのだろうか?」

これらは、本講座を開講するにあたって生活力向上講座の講師皆が常に念頭においてきたものでした。

基礎編では、暮らす人・支える人が共通の認識として持っておきたい内容をベースにいたしました。
応用編は、疾患を深く知るということで3つの疾患を取り上げました。

ご受講いただいた皆さまからのアンケートに「もっと早く知りたかった」「過去に知っておけばよかった」という声が多かったことは、この講座の役割の明確性があったと感じておりました。
一方で、「もっと他の疾患も取り上げてほしい」という声や、「もっと長時間でやってほしい」という声からは本プロジェクトの構成内容のさらなるブラッシュアップの必要性を感じております。

現在は、ご受講いただいた皆さまの個別相談個別開講への対応を行っております。ぜひ、お気軽にお問合せいただければ嬉しいです。
そして、この講座は皆さまと一緒に作っていき、成長していくものとしてありたいと思っております。ご受講いただいた皆さまへの感謝を込めて総括とさていただきます。

今後とも境を越えて生活力向上講座をよろしくお願いいたします。

【個別開講】
対象
一般開講や過去の講座にご参加いただいた方のご所属、またはご参加いただいた方からのご紹介の以下チーム
・障がい当事者チーム
・訪問介護事業所
・訪問看護ステーション
・その他

お申込みはこちらから
境を越えてイベント用メールアドレス:
sakaiwokoete2019@gmail.com

内容や費用など
チームに合わせた内容や方法を、チームメンバーの方と検討します。
そのため、本講座を知っていらっしゃる方がいる、または身近にいるチームでの開講となります。

「生活力向上講座2022開講のお知らせ」より


お問い合わせ

生活力向上講座に関するお問い合わせ:

sakaiwokoete2019@gmail.com

当法人全体のお問い合わせ:

info@sakaiwokoete.jp

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