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「境を越えて通信」Vol.53-2023年12月号-


今月のアート


活動報告

  • 医学部でのカリプロ報告、ぜひお読みください!


日本ALS協会宮城県支部研修会にて
日本ALS協会宮城県支部研修会にて


今月のPick up

食べログレビュアー×車椅子ユーザー
に聞いてみた!

  • 自己紹介おねがいします!

生まれも育ちも栃木、鈴木泰範と申します。
元々サラリーマンをしていて、交通事故で頸椎損傷を受傷して電動車椅子生活へ9年目。
趣味は野球観戦、麻雀、食べ歩き。

入り口段差があるラーメン屋さんで外で食べさせて頂いた時の店主とのツーショットです。
  • なぜブログを作ろうと思ったのですか?

サラリーマン時代から外食好きで外回りの仕事から飲食店巡り好きになったのが元々の始まり。
車椅子になって外食の制限がかかる(段差があって入店できない等)中で、車椅子でも入れるお店を探すのに苦労したんです。旅行先や外出先でもバリアフリーの「下調べ」の繰り返し…これが当事者ならわかると思うんですけどすごく疲れるんです。
食べログの場合には美味しいか美味しくなかったかの評価が多い中、自分が入店できた成功体験の共有が他者貢献に繋がるのでは…と思い作り始めました。
なので、近所の方は私をフォローして頂けたらバリアフリー情報の飲食店が当事者目線でお伝えできると考えました。そういったバリアフリーマップのデータベースがあったりなかったりだったので。
コロナの影響で入店はできなかったお店がテイクアウトを始めたりしたのも追い風ですね。

  • どんな方に見ていただきたいですか?

車椅子の方はもちろん、ベビーカーをお使いのご家族、健常者の人も見ていただきたいです。
会社員時代に自分の足で稼いだ飲食店の味を経験値として蓄えてますので、味わった「舌」に自信があります(笑)
「鈴木さんがおススメするお店は間違いない!」と後から言われたりすると嬉しいですしね。
また飲食店側の人が見たら、「そういえばうちは入り口バリアフリーだったっけ?」な所に繋がれば、心のバリアフリーも広がってお互い豊かになっていくと思うのです。

  • ブログを作るにあたっての今後の目標などありましたら教えてください!

ある程度、件数がたまってきたら本の出版なども考えたいですね。例えば車椅子で入店できる美味い店ベスト100 、心のバリアフリーの店ベスト100。
他者貢献が前提としてありますが、車椅子やベビーカーの食べる側と食事を提供する飲食店側にそれぞれ伝えていきたいものがあります。

【食べる側】
段差があるから…狭いから…入れないという事を踏まえて、飲食店側に相談、聞いてみる事をチャレンジし続けてほしい。お店の迷惑にならない範囲内で…テイクアウトもありですが、外出してお店で食べることで、その場でしか感じることのできない雰囲気や五感を含めて変わってくると思うんです!
美味しい物を食べる=QOLを高める→幸福度が上がる、人生が豊かに感じる

【飲食店側】
建物の段差などハード面のバリアフリー化(段差解消マットやスロープの設置)と合理的配慮による心のバリアフリー化の普及に期待したい。
新築の建物には建築基準法でスロープ設置が義務化されているが既設建物だと合理的配慮が必要と飲食店側にも理解してもらいたいんです。
車椅子の接客としても何をしてあげればいいかわからないとか、例えば店側にストローとかフォークやスプーンを用意するとかその辺りも当方のブログの成功体験の共有が繋がっていけばいい方向に向かうと思うのです。

私自身、色んな失敗もしてきましたが、車椅子ユーザーの外出のきっかけになれば幸いです。
Let's Try &Errorで自分らしい人生を愉しみましょう✨

鈴木さん!今回はご協力いただきありがとうございました!
ぜひ上記リンクよりご覧ください♪


漫画 ジョニーの話

「車いす席がいいんですよ」

大事なことは2回言うジョニー。

良い映画館、良いレストラン、などなど
みんなでシェアしていきましょう~~

皆さんご存じかと思いますが、
「みんなでつくるバリアフリーマップ」もおすすめです♪


お問い合わせ

NPO法人境を越えて

境を越えては、身体がどんなに不自由でも、その人らしく地域で暮らせるしくみ作りを目指す、障がい当事者と介助者が中心となって活動するNPO法人です。
知ってもらう育てる繋がるという3つの柱を軸に、8つのメインプロジェクトを行っています。
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