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【プロジェクト紹介】福祉力養成講座

※現在は「生活力向上講座」と名称変更していますが、活動内容は同じです。

【育てる活動】
福祉力養成講座のご紹介

1、概要

福祉力養成講座(#福講)は、地域で暮らす身体的重度障がいを持つ当事者とそのご家族、介助者、医療者等、疾患に向き合い「現状をどうにかしたい」と悩んでいる方を対象とした学びと交流の場です。

講師は、当事者はもちろん、日々現場で専門的な知識を基に身体的重度障がいと深く関わり、当事者へ向き合う医療・介助のプロフェッショナルです。
構成は基礎~応用まで幅広く展開予定です。
また、受講後に個別相談対応も行っており、明日からの生活に直接生かせる講座を目指しています。


2、スタートのきっかけ

ALS当事者の学生介助者を対象に、「せっかくだからもっと関わっている疾患について知ってほしい」という願いから2016年より、
①座学(学校では教えてくれないALS)
②実技(体の動かし方のコツ)
③体験(排痰補助装置の体験)
という3本立ての勉強会を定期的に実施してきたのがきっかけです。
実施後の感想としては、介助に入り始めたころよりもある程度慣れてきたころに行った方が反応が良いこと、課題としては、人工呼吸器の説明についてはそもそも「呼吸とは何か?」からの説明が大事などがありました。

当時勉強会に参加してくれていた学生さんたち



3、第1回福祉力養成講座実施報告

実績:2021年6月~7月

2021年6月~7月にかけて第1回福祉力養成講座を実施しました。
これまでは学生を対象に対面での講義でしたが、コロナ禍となりリアルでの講義が難しくなったことを踏まえてオンラインで行いました。
SNS等での広報はせず、口コミで講座を呼び掛けたところ、予定定員20名のところを延べ135名のご参加をいただきました。

参加者

参加135名中の多くが実際に現場で働く中堅の介助者であり、事業所によっては新人への教育の場として活用いただきました。


4、個別向け講座の開催報告

第1回福祉力養成講座開催後、4件の個別相談が寄せられました。
当事者と介助者の関係性構築やコミュニケーション方法の相談が主でありましたが、その根底には疾患を知ることの大切さが垣間見れました。

実績:2021年7月~10月

①ALS/コミュニケーション方法の実際とケアの中に取り入れられるマッサージ
対象:本人・妻・介助者4名・OT・代表

②ALSの情動制止困難への対応について
対象:介助者4名・代表

③コミュニケーション方法の行き詰まりについて
1回目対象:ケアマネ・OT・介助者兼サ責兼コーディネーター
2回目対象:本人・妻・介助者4名・介助者兼サ責兼コーディネーター

④情動制止困難についてと新人介助者への教育目的
対象:コーディネーター・介助者3名
※透明文字盤の使い方を知らなかった

参加者の感想

・もうコミュニケーションは難しいと思っていたので、新たな発見があった(介助者)
・自分だけが悩んでいることでないと気づいたことに意味があった(介助者)
・また介助者として始めたばかりだけど、明日から実践できるなと感じた!(介助者)
・他の介助者とも現状を共有する場につながった!

参加された方のご感想の一部


5、プロジェクトチーム結成

第1回講座開催、個別相談を経て本講座を展開する必要性を深く感じ、
2021年9月にプロジェクトチームを結成しました。
地域医療の現実と課題について検討会を開催し、5つの課題が見えてきました。

①コミュニケーション方法の基本は介助者も医療者でも同様であること
②現状の地域医療では在宅医療・介助者共に気軽に相談できる場所がないこと
③在宅と病院間の連携ができるようでできていない(情報提供程度のみ)
④当事者が医療面は大丈夫と思っていても、実際には進行している例が多く、「大丈夫」にギャップがあること
⑤呼吸器、排痰補助装置については知らない、怖い、触らないことが多いこと

検討会で見えてきた5つの課題

これらの課題に全力で取り組むべく、
第2回福祉力養成講座開催に向けスタートを切りました!


6、プレ講座開催報告

実績:2022年2月~3月

【基礎編】正しい知識を身に着けよう

①呼吸・循環・栄養 生きるということ

講座予定資料より抜粋

②知っておきたい姿勢の基本と在宅で多い医療機器

講座予定資料より抜粋

③どちらもしたいコミュニケーション

講義予定資料より抜粋

④深く知ろうALS・DMD・SMA

SMAを深く知ろう/講義予定資料より抜粋
ALSを深く知ろう/講義予定資料より抜粋


【応用編】対応編

①呼吸器を使って快適に暮らそう

講座予定資料より抜粋

②関係性構築のあれこれ

③コミュニケーション、こんなふうにできるんです

講義予定資料より抜粋

④深く知ろうALS・DMD・SMA

筋ジストロフィーを深く知ろう/講義予定資料より抜粋


プレ講座参加者の感想

※プレ講座は、当事者、実際に当事者と関わる介助者、学生介助者、講師候補等、当法人会員の中から代表の方にご視聴頂き、ご意見を伺いました。

・すごく基礎的なことからご説明していただき、普段分かっているつもりのことを言語化して新人ヘルパーさんに伝えていけるような気がしました。
・現場で自分自身もポジショニングの難しさや大切さを実感しています。応用編などで実際の微調整場面や「利用者さんからこういう希望があったらこうしてみよう!」のアドバイスをたくさん聴けたら嬉しいです。
・SMAのことを初めて勉強させていただきました。ALSと関連していることもかなり多く、呼吸の事が特に勉強になりました。
・支援者の葛藤ということで深いところまでお話が聞けて勉強になった。
・就学や就労などさまざまな行事があるので、関わりそうな全ての人に聞いてもらえたら患者さんの将来の可能性が広がって行きそうな気がします。
・奥が深すぎます。コミュニケーションを絶対あきらめず、ご本人は必ず発信していると思って関わりたいと強く思いました。

プレ講座に参加された方のご感想の一部


7、今後の予定

プレ講座を通して得られたことを整理し、よりわかりやすく地域で暮らす当事者、家族、介助者、医療者等現状をどうにかしたいと悩んでいる方のヒントになる講座展開を予定しています!
乞うご期待です!!

※講座内容はより良いものにするために、現在も検討を重ねています。全体が大きく変わることはありませんが、上記資料の内容も変更になる可能性があることをご了承ください。

開催は2022年6~7月を予定!
noteや会員メーリスにてお知らせいたします


8、お問い合わせ

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