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腰痛と更年期 〜5分で気功

「更年期は、体の秋」。秋の入り口に多い腰痛と、更年期の両方をテーマに生理中の過ごし方から男性の更年期まで、話が深く広がりました。
身近なテーマに質問も多く、集中した時間でした。

  2022/10/9 天野泰司  於:朝日カルチャー中之島   まとめ(純)


生理とは 〜誕生と死と再生

 女性は「育てる」準備をずっと続けている。子宮ごと一回壊しては、誕生と死と再生を毎月、繰り返し作り上げていく。排卵があって子宮の内膜を作り、「行くぞ〜」と準備万端になって、「あぁ来なかった」となると血液と共に内膜が全部はがれ、リフレッシュしてまた始める。
 生理痛は、生きようとする力。その痛みに、おなかに必死で集中せざるを得なくなる。とにかくその部分、痛みに集中し、温める。

生理中の養生

1〜2日目
 
骨盤が開く時。右か左、片側の骨盤が開きにくいと腰椎がねじれて、開こうとする時に痛む。痛むことで、ほどこうとする。陣痛と同じく、収縮が起こって、ゆるんで開いていく。
 痛む時は足湯、足首を回す、楽な姿勢をとる、湯たんぽで温める。
3日目
 骨盤が一番開いている時。出産と同じ。本能にまかせる、頭を空っぽに。 
 首や目を休める。目の温湿布。
4日目以降 (生理が終わるまで)
 次の準備に向かう、産後と同じ。
 この期間は、経血の中に溜まった毒素をまとめて出し、新しい血液、新しい体を作っていく大切な時期。仕事や学校は休み、体のやりたいことに集中して過ごす。現代は、動物的本能より頭を過剰に使っている状態。足湯をする時は瞑想のように。携帯を決して見ない。

更年期 〜長いスパンで

 女性が子供を産み、育てるエネルギーはとても大きい。生殖機能を終えた体に切り替わると、生殖に使わなくてよいエネルギーが余る。その過剰エネルギーが頭に上がってのぼせたり、上がった気をぱっと下げようとしてフラフラしたり、極端なオンオフが起こる。
 骨盤が「どうしようかな」と悩んでいるようなもの。経血から出していた不要なものは、汗や便、尿などで処理をしていくように変わる。

 男性は、ずっと生命を宿すことに集中しているわけではないが、女性は生命を育む豊かなエネルギーを潜在的に持っている。だから変化の大波が鎮まった後、安定した良い状態が長く続く。
 男性の更年期は、わかりづらい。40才以降は性ホルモンの低下とともに何度か衰える時があるが、女性ほどピークがはっきりしない。私は、更年期過ぎてからのほうが調子がいい。

 男女共、弱くなる時期。社会的、家庭的にも役割が大きくなるが、今までと同じではない、体の使い方を変えていく時期。波を乗り越えると安定する。長いスパンで見て、安心して経過すること。
 体を大切にし、体に集中して、無理をしない。
 足湯や目の温湿布、気功をして、生理中を大事に過ごすのと同様に、自分を大切に。

腰痛と更年期

 骨盤の収縮力が落ちて腰に力が足りなくなった時、体が痛みというメッセージを出して、腰に集中させることがある。
 痛むということは、まだ力がある、若さがある、ということ。痛みを経過して腰が強くなるので、痛み止めは不要。

【実習】後頭部〜背骨〜骨盤、のラインを中心に。妊娠活点のてあて〜背骨から気を下ろす〜骨盤のてあて〜骨盤の前後倒し〜心がおちつく やさしい気功」 
【実習】立って動く

実習部分を5分でまとめた動画

講座後に、改めて5分でできるように作りました。
更年期のほうは、音楽もつけていただきました。おためしください。


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