恐怖を無くすには
The Book of Life
8/14のテーマは
How Do We End Fear?
J.クリシュナムルティの言葉を、1日1ページ 、365日分に編集された本
「The Book of Life」を 一日分ずつやさしく翻訳し、
気功的な補足や解説を添えています。
和訳&補足解説 天野泰司
和訳
私たちの話し合っていることに、
ていねいに注意深く耳を傾けてください。
同意するのでも、否定するのでもなく。
私たちは、できるかぎり厳密かつ客観的に、とてもはっきりと、
いま生きていること自体を見ようとしているのです。
あなたの心情や「こうだろう」という思い、
好きとか嫌いの好みに左右されながら見るのではありません。
何を好み、嫌うのかということが、この不幸を生み出しているのです。
私たちが話しているのは、つまり「どうやって恐怖を終わらせるか」です。
これは、とても重大な問題です。
もし、人が恐怖を終わらせることができなければ、
永遠に暗闇の中に生きることになるからです。
永遠というのは、キリスト教的な永遠ではなく、ごく普通の
一生涯という意味です。
私はひとりの人間ですが、出口は必ずあると言えます。
それも、将来的な希望とかではなくです。
人間である私が、完全に恐怖を終わらせることができるでしょうか。
少しばかりの恐怖を無くすという意味ではなく、です。
おそらく、こんな問いを自分に向けたことは全くないでしょう。
どうやって恐怖から抜け出したら良いか見当もつかないから、
問うこともなかったでしょう。
しかし、この問いをきわめて真剣に自らに向け、
「どのようにして恐怖を終わらせるか」を懸命に探るのではなく、
「恐怖の本性と構造」を見ることに集中するのであれば、
それが見つかった瞬間に、恐怖は自ずとなくなります。
何をする必要もないのです。
それに気づき、直接に触れ合うとき、
観察していた私は、観察されている「恐怖」と同一となり、
観察する者とされるものとの間には、何の違いもなくなります。
こうして、観察者なく「恐怖」が体験された時には、
「ありのままの行動」のみが存在します。
その「行動」は、「恐怖に駆られた観察者の行動」とは
全く異なる「行動」となるのです。
J.クリシュナムルティ 訳・天野泰司
自分がなくなると
自分の体に、そっと手をふれてみる。
そして、ぽかんと何も考えずに、からだの感覚にすっと集中する。
触れていた私と、
触れられていた私がひとつになり、
そこに自然の働きが立ち現れてくる。
痛む時には、痛みがはっきりし、
ゆるむ時には、ふわっとゆるみ、
引き締まる時には、さっとまとまり、
思いもよらぬ動きが綿々と続く時もある。
私がなくなる時、全面的な自然の働きがそこにある。
NPO法人気功協会運営責任者 天野泰司
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